【沼から脱出!】続・ディスクロードのホイールについて思うこと【選ばれたのは・・】

こんにちは、コウです^^

それでは今日も元気よくやっていきましょう!

本日のテーマはこちら。

【沼から脱出!】続・ディスクロードのホイールについて思うこと【選ばれたのは・・】

こういうテーマでやっていこうと思います^^

最近はディスクロードであるVENGE一色で、色んな場所へ走りに出かけている私です。

VENGEに現を抜かしている風ですが、MADONE SLRのことを忘れてはいませんよ。

・・・というか、実はとある事件があってVENGEにしか乗れない状態になりました。

なので、しばらくリムブレーキの記事はお休みすることにしました。

TARMAC SL6はどうしたって?

売却しました。

半年間どう煮詰めても、どうしても合わなかったのです。

私とは相性が悪かったのだと思います。

ペダリングに対する反応が早すぎてラフさに寛容じゃないというか。

 

・・・という状況でして、実質乗れるのがVENGEしかない状態です。

いよいよ2週間弱に迫ったシマノ鈴鹿ロードレースにはVENGEで参加することが決定しました。

このままリムブレーキバイクを無くす方向か?

と思われるかもしれませんが、リムバイクはしっかり置いておく算段が付いていますのでご安心を。(?)

 

さて、TARMAC SL6を久々に引き合いに出しましたが、今回のお話と通ずるところがあります。

機材の剛性感と、フィーリングについてです。

VENGEに乗り出して早2ヶ月が経過しました。

二ノ瀬峠アタックをしたり、愛知と長野の県境にそびえ立つ茶臼山へ行き、平地のレースから練習会まで、ありとあらゆるシーンをVENGEでこなしてきました。

そのありとあらゆるシーンで感じる、純然たる事実がここにあります。

 

ディスクロード、硬い

 

前回のホイール記事で、私は最終的にホイールを探しに出かけました。

そして写真の通り、YOELEO C60 SL2を入手しました。

結論から言うと、VENGEから感じる「脚への強い反発、硬さ」については全く緩和されませんでした。

正直に書くと、前回出たAACAではコーナーの立ち上がりのたびに脚に結構な反発を感じていました。

踏み直すたびにボディブローのように脚にダメージが蓄積されていきます。

途中からギアをとにかく軽くして、踏まない、ケイデンスでスピードを稼ぎに行く作戦に切り替えています。

 

その当時は

まだ脚が仕上がっていないだけだ!

と思っていたのですが、どう乗り込んでみても、YOELEOだと100kmの1000mアップ程度の道程でもライド後半になると脚が重くなり、踏めなくなり、上りが極端に遅くなる・・・という、いつもの現象が出てきます。

  • なぜ毎回同じ距離、時間で脚が売り切れるのか?
  • なぜ毎回上りや、ペダルを踏み直した時にやけに重い抵抗を感じるのか?

そして、ついにその答えが見つかりました。

 

今回のお話は、ディスクロードに乗り換えたからこそ見えてきた、結構シビアな問題について書いていきます。

リムロードとは機材選びの仕方が根本的に異なるため、考え方や導き出した結論が皆さんにとって正解となるかは、自信はありません。

ですが、同じような悩みにぶつかっている方がいれば、機材選びの一助になるかもしれません。

私なりに思っていることをつらつらと書いていきます。

 


【ホイールを変えただけで、3回衝撃を受けたのだ

ついこの間過ぎ去った、お盆のお休み。

この期間に、チームメンバーと山岳ライドに出かけたのですが、ホイール探しに難航している旨をメンバーに伝えると

お互いのホイールを交換して走ってみよう!

ということで、ご厚意でホイールの試乗会ができました。

交換した先のホイールは・・・

マビック COSMIC SLR 45 C19

C23化した現行ではなく、初代モデルですね。

45ミリハイトのリムで1450グラムほどという、重いのか軽いのかよく分からないですが、現行マビックのフラッグシップモデルです。

貸していただいてこんな事言うのは失礼を承知ですが、YOELEO C60なんて60ミリハイトで1330gですから、むしろ重いんじゃないの?と勘ぐっていました。

COSMIC SLRに付いていたタイヤはコルサネクストTLRで、前25C、後ろ28C。

私のYOELEO C60 SL2はGP5000+TPUチューブ。

足回りの軽さについては負けてないと思っていました。

 

結論から先に書くと、三度衝撃を受けたのです。

まず最初の衝撃は、ホイール交換してからバイクにまたがり、駐車場を出ようと立ち漕ぎで走り出した瞬間。

そこでもう驚きました。

ハンドリングが軽い!リムブレーキバイクと変わらんやん!

ハンドルを切る動作がすごく軽いのに、クイックでピーキーな素振りは一切なく、むしろ安定している。

こんな衝撃は初めてです。

リムブレーキバイクで例えるなら、アルミホイールからカーボンチューブラーに変えた時に匹敵する軽やかさです。

 

次なる衝撃は、踏み込んだ時。

脚が反発を受けないだと・・・!?いくら踏んでも抵抗なくペダルが落ちるぞ!

これは衝撃通り越してにやけが止まらなくなるほど、もう本当に素晴らしい体験でした。

上りに入って、脚に少し力をかければ抵抗なくクルクル回りだすし、平地区間でスプリントをかけてもそこそこ伸びるし、2キロに渡って若干の向かい風区間を50キロ以上で踏み続けても脚が残る。

調子に乗ったら当然疲れて踏めなくなりますけど(笑)、しかしこの感触こそ、私が求めていたフィーリング!

脚当たりの良さ、とでも言いましょうか。

ここ数年、FOILから色んなバイクとホイールの組み合わせをとっかえひっかえして走ってきましたが、どのバイクにおいてもこの感覚は得られませんでした。

逆にじゃあいつ感じたんだよ?というと、FOILとZONDA C15でトレーニングしていた頃ですね。

随分昔だ(笑)

この時点で既にCOSMIC SLRの存在を羨ましく思ったのですが、さらなる衝撃が。

 

最後は、雷に打たれたかのような電流が走りました。

山岳ライドの最後、車が待つ駐車場に向かってひたすら13キロ上っていくヒルクライム区間。

何度か10%以上ある激坂区間を越えていきますが、そこを脚がするすると回転していく謎現象を何度も観測しました。

え?なにこれ??こんなに脚回ったっけ?

そんなにここ最近調子が良いと思っていたわけではないし、そんな急にピーキングに向かうようなことは今までの経験上無いと分かっていたため、この脚の回りやすさの要因は絞られます。

間違いなくホイールのおかげだ。

 

ヒルクライムのラスト、私のちんたらペースに合わせてくれていたメンバーがとうとうしびれを切らして、残り2キロ/斜度9~12%ある区間で加速。

それに皆付いていくも、私が案の定最後尾・・・なんですが、意外とペースを上げられるし、キープできる。

400W超がずっと維持でき、脚の軽やかさを強く感じたのです。

いつもならすぐ離れていってしまうくらい上りに強いメンバーなのに、かろうじてですが食らい付くことができ、最後は山頂めがけてスプリントして差し切ることができちゃったのですよ。

「おお、速い!」とメンバーから驚かれましたが、一番驚いているのは私自身です。

こんなに山で走れたのは、最後に大学で走った2019年以来、6年ぶりか。

久しぶりに調子が良いのでは?と感じましたよ。

駐車場に戻って、メンバーから開口一番「ダメだ、マビック返してくれ」と言われるほどでした。

メンバー曰く、YOELEO C60 SL2は硬くて脚が回らなかったらしいです。

 

最後に、もう一回ホイールを変えて1キロほどアタックして終わろうという話になり、YOELEO C60 SL2に戻してみて再トライ。

撃沈しました。

途中ある10%の激坂で、硬さに踏み負けてしまい、脚が急に回らなくなりました。

これだけ明確にはっきり差があると分かると、もう疑いようがありません。

完全に過剛性です。


【黎明期のモデルほど”過剛性かもしれない”

ディスクロードが流行りだしてから、ずっと考えていたことがあります。

こいつのストッピングパワーを受け止めるためには、フレームもホイールも硬くするしかない。

それがディスクロード黎明期のフレーム、ホイールたちだったと記憶しています。

ですが、最近の新しいフレームの流れを見ていると、「しなやかさ」を売りにし始めているように見えます。

スペシャライズドやトレック、ジャイアントなど、最先端を行くメーカーはホイール、ハンドル、タイヤとのパッケージングを考慮して、バイク全体でしなりを持たせた乗り味を実現しているようです。

CADEXは別ですが(笑)

一部の界隈では、カーボンスポークとあほ程硬いリムでカンカンにテンション張って、サーキット路面以外お断りなホイールも存在しますけどね。

大陸系メーカーは未だにそういう方向性です。

 

何が言いたいかというと、ディスクロードの乗り味がリムブレーキバイクのそれに回帰しつつある、ということです。

もはや別の個体として歩を進めていたディスクロードが、10年近く経った今、リムブレーキバイクに近づいてきているのです。

メーカーが必死になってディスクロードの完成度を高めてきてくれているおかげですね。

そうなると逆に、今リムブレーキに乗っている方は

  • 晴れも雨も関係なく安定した制動力が欲しい
  • 最先端を行くタイヤを履きたい
  • もっとエアロな機材を手に入れたい

といった「リムブレーキにない特徴」を体験したい方以外は、無理してディスクロードに乗り換える必要性は全くないと言えます。

タイヤだって、25Cくらいなら普通にリムブレーキでも履けますからね。

とはいえクリンチャー/TLRホイールの場合、手持ちホイールのリム内幅が広く、履きたいタイヤの幅が内幅何ミリで設計されているかによっては、リムに装着した際のタイヤ幅が表記の数値より大きくなることがある点を考慮する必要があります。

ちなみにリムブレーキバイクだと

  • 最大限タイヤクリアランスが広い
  • エアロが煮詰めきられている

のが、私が所有する6代目MADONE SLRなのです。

 

 

話をVENGEに戻しましょう。

なんでこんなに硬さで疲弊してしまうのか?

まずはホイールから考えてみます。

YOELEO C60 SL2とCOSMIC SLR45は何が違うのか?

まずパッと見て気づくのは、リム。

60ミリと、45ミリ。

経験上、リムハイトが50ミリを超えてくると以下のような傾向が顔を見せ始めます。

  • 低速域では、ハンドリングからひらひら感というか軽快さが薄れてくる
  • ダンシングをすると、振りにくくなる(スピードが出ても同様)

この傾向が出てくる要因は、リムハイトとスポーク長の関係からきていると思われます。

リムハイトが上がれば、リム自体が硬くなる。

スポークが短くなって、しなりにくくなる。

徐々にリムとスポークが1つの塊のような状態に近づいていく。

そうなると、一回しなる力がかかったらそれをキープし続けないといけなくなります。

この手のホイールは、トルクが抜けてもう一回踏み直そうとするたびに、脚に抵抗を感じさせてきます。

要するに、しなりが少ないからペダル入力に対する遊びが無く、3時付近以外のちょっとのパワーしかかかっていない領域では、嫌な硬さだけが顔を見せてくるのです。

 

またしなりにくいホイールは、ダンシングで傾けてもホイール自体は立つ方向に向かうから、意図的に傾けないと振っていけない。

リムブレーキですが、今も持っているMAVIC COSMIC CARBON ULTIMATEが同じ特性を持っています。

理屈がいまいち分からないのですが、ホイールがガチガチになると、ダンシングが振りにくくなるのです。

さらに、リムハイトが上がれば空気を押す面積が増えるから、うちわで扇ぐ感覚でさらに抵抗が増える。

これはフロントだけでも低リムハイトに変えてあげれば済む話ですがね。

 

対してCOSMIC SLR45はどうか。

付け替えてから駐車場を出るまでのわずか数十秒足らずで、ハンドリングの軽やかさが顕著に変わっています。

太目なスチールスポークですが、確かこのスポークってそんなに重くなかったはずです。

それに、進むけど脚当たり、反発を感じない絶妙な硬さを実現してきている。

絶対重量は45ミリハイトで1500gに迫る重量級ですが、持って重い、乗って超軽い!の代名詞的なホイールって印象です。

餅は餅屋、ホイールはホイール専業メーカー。

それを痛感させられましたね・・・。

なんでディスク版のULTIMATEはあんな出来なのかが理解に苦しみますが、やはり老舗なだけあってMAVICは凄いなと感じました。

23ミリ幅になった新作SLRを試してみたいものです。

 

 

次はフレーム側。

そもそもの話ですが、ディスクブレーキ用のロード機材が出た当時ってのは、何もかもとにかくディスクブレーキの制動力に負けないように、固めて作るっていう思想の機材が多かったです。

VENGEも先代のVENGE ViASでディスクブレーキの先駆けを作っていましたが、そのノウハウを持ってしても三代目VENGEはフレームがかなり硬いです。

リムTARMAC SL6 → リムMADONE SLR → ディスクVENGE と乗ってきていますが、私の感覚としては間違いなく今のVENGEが最も硬く感じます。

  • TARMAC SL6:常に燃料を投下していかないと進まない、エアロ要素を纏っただけの純粋なクライミングバイク
  • MADONE SLR:表面的な硬さは感じないので軽快に走れるが、調子に乗って踏むと徐々に脚を削ってくる諸刃の剣バイク
  • VENGE:表面的にも硬さが分かる上、ホイールの選択を間違えると10キロで脚が死にそうになる時限爆弾バイク

そう、VENGEは硬いんですよ。

だけど、一枚岩みたいな硬さではなく、ホイールとの相性で好みの乗り味にできるレベルの剛性感であることが分かっています。

MAVIC COSMIC SLR45を履いてみてふと思ったことがあります。

実はスペシャライズドがCLX50/CL50をあの味付けで開発したのは、フレームとのトータルで見た硬さをマイルドにするためなのか?

私が持っていたのはCL50の方ですが、まあろくに走らないホイールでした。

ただ、YOELEO C60 SL2ほどのバキバキな硬さは感じません。

CL50は上りでは引き摺るような重さが目立つものの、平地では意外としなりが効いてて踏みのリズムが取りやすく走らせやすかった記憶があります。

これは推測に過ぎませんが、スペシャライズドはディスク化したことで全体的にバイクが硬くなりすぎて、それをホイールで中和しようとしたのではないか?というのが私の考えです。

それがスペシャライズドが目指した「VENGEというバイクの完成形」であるならば、求めるホイールは決まってきます。

COSMIC SLR系統のホイールが、私とVENGEをマッチさせるカギになる。


【革命か?悪夢再来か?届いたのは・・・

最終的に私が出した答えは、COSMIC SLR45の乗り味に近いホイールをVENGEに履かせること。

スチールスポークで、45ミリほどのセミディープ。

今までの機材の選び方は、あまりにスプリントに特化しすぎていたことにようやく気付きました。

ロードレーサーなんだから、スプリントまで脚を残せる機材であることが重要です。

これ大事。

 

この解を出したのが、今月8/15。

50ミリくらいまでなら良いが、できれば上りや加速の軽快さも考えると、少しでもリム部分を小さくした方が良い事も分かっている。

ただ45ミリって意外とありそうでないのです。

ホイールを熟知したメーカーで45ミリハイトを持つモデルは、COSMIC SLRとBORA WTOくらい。

中国メーカーに目を向けても、LUN HYPER3.0 D45や、NEPEST MAUI45が選択肢に入るかというところ。

さらに問題なのは、月末に迫ったシマノ鈴鹿ロードレースまで時間がありません。

買ってタイヤを付けて、トレーニングライドして慣らしてってしたくても、本来ならもう遅いです。

 

しかしそれ以上に、私にとってもっと良くないのは、合わないとわかっている機材で出てしまっては、上りでまた脚を燃え尽きさせてしまうことが目に見えています。

せっかく準備してきたのに、機材の選択ミスでレースを棒に振るのは去年の二の舞です。

去年はクランク長を2週間前に変えて、土曜日の種目で大爆死しました。

同じミスを繰り返しては何の成長も無い。

 

賭けに出ました。

 

 

NEPEST NOVA 45を買いました。

あれだけ嫌っていた中国メーカーの、カーボンスポークモデルです。

参考にしたのは、皆さんご存じIT技術者さん。

技術的な内容の走りを知るにはうってつけです。

リムハイトは45ミリ。

リム幅30ミリの内幅23ミリ。

エアロ効果はともかく、タイヤは太目を履けますね。

26Cくらいを履かせてちょうど105%ルールに沿うかなって感じでしょうか。

前後で1253g。

純正のチューブレス用リムテープ込みです。

スタンズNO’TUBESのリムテープ使えばもっと軽量化できるので、シマノ鈴鹿までにはやってしまおうかな・・・。

いやー、やっぱりカーボンスポークのホイールは軽いです。

YOELEO C60 SL2より約100gほど軽いはず。

リムも400gを切って380gくらいらしいですが、全く柔さを感じません。

スポークは前後とも21本の2:1。

低速で左に曲がるときにやたら前輪のローターが擦れるのはなぜ?

 

このホイールの目玉はスポークにあります。

めっちゃしなります。

VONOA社の第4世代カーボンスポーク・・・らしいのですが、3と2を知らないのでどう凄いのかがいまいち分かっていません。

なので比較はスチールスポークになりますが、少なくとも今まで走りやすいと感じたホイールには、しなやかさがありました。

またカーボンスポークがスプリントで伸びが無いというのも、私の知るところであります。

かつてLUN HYPER R45、R67を試しましたが、どちらもスプリントが全く伸びないという結果でした。

スプリントが、というより、高速域が伸びないといった方が正しいかもしれません。

当時のHYPERたちは「ST-01」を使っていますが、スポークがやたら硬かった記憶があります。

それこそTARMAC SL6のように、常に燃料を投入し続けられれば速いのかもしれませんが、スプリントのように何度も踏み直すような乗り方の前では、カーボンスポークの特性が逆に仇となっていたわけです。

乗り心地はそんなに悪くなかったと思うのですが、どちらもチューブレスタイヤを装着していたので、また感覚が違っています。

 

ただ、カーボンスポークには「軽い」という明確なメリットがあります。

ディスクロードで6.8kgを目指す一部の方にとって、外せない選択肢になってくるでしょう。

そんなカーボンスポークを使っていて、乗り味がスチールスポークに近づいている、改善されているのなら、使ってみる価値はある。

そう判断し、購入してみました。

タイヤは完全にシマノ鈴鹿用ですが、
VITTORIA CORSA PRO SPEED 28C

でいきます。

お?こいつ、ついにチューブレスいったんか?

と思われるかもしれませんが、私はチューブレスは好きですがチューブレスレディは不完全なシステムだと思っているので、やるつもりはありません。

ではなぜTLRタイヤであるコルスピを買ったのかと言いますと

  • ポガチャルが使う「GP5000 TT TR」よりも速く、全タイヤの中で最も転がり抵抗が低い
  • サイドグリップが高く、去年のシマノ鈴鹿のように滑る心配がない(実践で確認済み)

といった理由もあるのですが・・・

 

 

TUBE/TLR と書いていますね。

もうお分かりですね?

チューブド運用できるからです。

本来TLRタイヤはシーラントでタイヤ内側に空気保持層を作ってしまうのがセオリーですが、そんなもの使いたくない。

油圧ブレーキもそうですが、私は自転車を構成する機材の中に、液体を搭載したくないのです。

幸いそこまではめ込みがきついタイヤじゃないので、これならパンクしても修理可能です。

タイヤ側はチューブドの場合は8barまで入れていいよ、としています。

28Cですが、これは19ミリのリム内幅を前提としています。

NOVAは23ミリなのでタイヤが太ります。

装着直後で実測29.4ミリでした。

ほぼ30Cに近くなるため、空気圧は30C用をベースにして、前後5.6barで運用しています。

体重66.5kg、バイク7.5kg、他ウェアなど込みで約75kgでこれです。


【NEPEST NOVA45 さらっとレビュー】

スプリンターであるがゆえに、普段の平地巡航や上り、数メートルのアップダウンやコーナーからの立ち上がりでやってくるわずかな加減速の繰り返しでさえ、脚に負荷がかかるとすぐ死んでしまっていた私。

先日行われた草津ナイトレースでC2に出て走ってきましたが、8位でゴール出来ています。

NOVA45とコルスピの実践一回目が、いきなりレース本番というぶっこみ具合。

 

で、どうだったんよ?NOVA 45は?

というところですが、終始とても好感触です。

私にとって草津ナイトレースは、トラウマ級のレースです。

2年前に初めて出た時はC4でしたが、スピードが緩んだところからわずかな上りでインターバルがかかる2コーナーが鬼門。

昔はこの2コーナーのインターバルがあほ程辛かったです。

当時乗っていたのが、KOGAのKIMERA ROAD 3K。

カッチカチのフレームにのむラボホイール、さらにアウター55Tというビッグチェーンリングで走っていたのです。

ここで脚を無駄に使うことが多く、3周走って千切れてしまったという悪夢のようなレースでした。

 

今回はどうか?

NOVA45、加速がキレッキレ!でも反発が来ないから脚が疲れない!

たった20キロ弱のレースですが、虜になりそうです。

加速の速さは、リムハイトと重量、そしてタイヤのチートが合わさってスター状態です。

同じタイミングで踏みだしたら周りより前へすっ飛んでいくので、脚を休めて少し踏んで、を繰り返すだけで集団に勝手についていけます。

そして肝心の踏み直しについては、ガシガシ踏んでもしっかり進むくせに脚に跳ね返りが無いから、踏みたいだけ踏める。

上りのダンシングも一人だけスルスル前へ出ていくので、周りとのペース調整が難しいなと思いながら走っていました。

タイヤ幅のおかげもあり、乗り心地も全然良い。

YOELEO C60 SL2とGP5000 25Cの方がもっと突き上げてくる乗り味になります。

チューブレスタイヤを履いたリムブレーキのLUN HYPERなんかお話になりません。

たしかにこれはインフルエンサーが絶賛するわ・・・。

私は全くそういった人間ではないので、良い事も悪い事も感じたままに全部書いていますが、NOVA45は素直に「良い機材」ですよ。

コーナリングはタイヤの限界をまだ把握できてないので未知数ですが、倒し込んでもアンダーやオーバーが出る感じも無かったので、ハンドリングも良い感じかと。

NEPEST NOVAは、今までのカーボンスポークのホイールとは一線を画すホイールです。

 

脚細いな(笑)

あの悪夢の日から2年の月日を経て、C2で一桁を獲れたのは、復調の証です。

今風邪をひいているので、それで8位なら上出来です。

シマノ鈴鹿までには治るでしょう。


【まとめ】

最後に、まとめ行きましょう!

今回のテーマは以下の通り。

【沼から脱出!】続・ディスクロードのホイールについて思うこと【選ばれたのは・・】  でした。

そして、本稿の結論は

NEPEST NOVA45、21万でこれはかなり価値ある

これですね^^

私が買ったのは新古品でしたのでもっと安いですが、この性能で21万なら私は全然ありだと思います。

ディスクロードの良いところは、こういった新作の恩恵を享受できるところですね。

リムブレーキでもこういうホイールが欲しいくらいですよ。

MADONE SLRも立派な高剛性フレームなので、もう少し脚当たりを優しくしつつ高い応答性を実現したホイールがあれば、それが理想。

ただこれを従来のスチールスポークで実現するのは難しいです。

特にリア21本の少スポークでは尚更だったりします。

例えばBORA ONEは、20.5ミリのチューブラーリムしかない頃は、「BORAじゃないと出せない乗り味!」ってことで人気を博していました。

私も一時期BORA ONEを所有していましたが、こちらは24.2ミリのワイド化したリムのBORA。

リムがワイド化して硬くなったせいか、ZONDAで感じたカンパらしいしなやかさが影を潜めてしまっていました。

空力に特化したWTOシリーズは、もっと硬くなっているらしいですね。

カンパらしさはどこへやら・・・。

とはいえ海外ではディスクロードによる悲惨な落車が多くなっていることを受けて、リムブレーキに回帰する動きが出始めているという話も聞きました。

今はどこもリムブレーキのホイール開発を止めてしまっていますが、いずれまた再開されると思うので、やっぱりリムのバイクは残しておくのが吉です。

 

私のように機材にこだわる人間が、こういった高い趣味をやると大変です。

自分との相性が良いのか?悪いのか?というのは、乗ってみなければ分からない部分です。

パッと試して「イイネ!」で済むほど甘い世界でもないのが困ったところ。

フレームなんか最たる例で、全部組み替えないとまともに走る形にすらなりません。

時間も労力も無駄にかかりますし、失った資産も数えきれません。

ただし、見方を変えれば、「自分にとって効率の良い体の使い方はこうだ!という軸がある」ということでもあります。

私の経験上、その軸は同じ機材を使い続ければ修正されるものではないと思っています。

 

まだNOVA45で走り始めたばかり。

これから見極めていこうと思います。

 

以上、参考になると嬉しいです^^

それでは今日も、ありがとうございました!

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