こんにちは、コウです^^
それでは今日も元気よくやっていきましょう!
本日のテーマはこちら。
【何買えばええねん?】ディスクロードのホイールについて思うこと【VENGE】
こういうテーマでやっていこうと思います^^
前回の記事で、とうとうディスクロードに手を出したことを発表しました。
丸1ヶ月かかりましたが、ようやくカスタムが終わり、乗れる状態に持っていけたのですが、いやー凄いですわ、VENGE。
何が凄いかはまたいずれレビューをアップしますが、ディスクロードはロードバイクとしてのライド体験をもう一段押し上げてくれる、と感じております。
もちろんリムブレーキと異なり、色々と代償を伴う部分もあるのですが、その比較も一緒に掲載しようと思います。
さて、今回のメインディッシュ「ホイール」のお話でございますよ。
VENGE PROには「RAPIDE CL50」というセカンドグレードのカーボンクリンチャーホイールが付属します。
このホイール、トレーニングライドには全然良いのですが、クラブライドに出かけたり、山へ行こうという気には到底なれません。
走りそのものが重ったるいのです。
物理的な重さではなく、動的性能と言うと伝わりますかね。
要は、走らせてみた時に軽快さが全くないのです。
実測重量は1548g。
クリンチャーのディープリムってこんなもんです。
それにしては、なんかヌルい。
この1ヶ月、可能な限りライドタイムを長くしてVENGEと共に過ごしてきました。
走らせ方を色々工夫してみましたが、どうにもこうにも「エントリーレベルのバイクを転がしている」としか思えないような挙動をVENGEが示します。
なにかがおかしい。
どこか腑に落ちない。
あれだけ絶賛されたバイクの走りが、こんな程度なのか・・・?
同時期に登場したエアロロードで、VENGEより重量級であるMADONE SLRと比べても、軽快さにおいては二歩三歩は劣ります。
特に重くなるパーツで組んでないのに、VENGEの方が走らせてみると重いんですよね。
ということで、
安くて質の良いホイールを探してみよう!
って動き始めたのは良いのですが・・・なんかリムブレーキとは色々と事情が違うようです。
ということで、今回は私なりに思っていることをつらつらと書いていきます。
【ディスクブレーキって、これ選べば間違いないってホイール無いよね・・・】
ディスクロードが流行りだしてから、ずっと考えていたことがあります。
ディスクロードのホイールには、いわゆる「定番ホイール」が存在しない・・・と。
例えば、少し昔になりますがリムブレーキ用ホイールだったら、
- 最初のグレードアップなら「カンパニョーロ ZONDA」
- レースにも使いたいなら「フルクラム レーシングゼロ」
- 純レース用ホイール「カンパニョーロ BORA ONE50」
などなど、グレードアップの方向性によって「これ買っておけば間違いない!」というホイールが何かしらありました。
でも、ディスクロード界隈に、そういうホイールって無いですよね・・・?
定番らしい定番ホイールを探してみたものの、特にこれと言って見つけられませんでした。
一応、人気なモデルはあるようですが、リムブレーキの時ほどの神通力的なものは感じられないですね。
その理由はいくつか考えられます。
1つは、ディスクブレーキがいるから。
これのために、ホイール作りに物理的な制約がかかってきます。
ハブそのものにブレーキが乗っかてくることから
- ブレーキ側は「クロス組」がほぼ必須(一部の完組はその限りではない)
- ローターがハブ端に付くためスポークを外へ広げられない
まず1番。
ディスクブレーキの場合、リムブレーキでは考えられなかったくらい過度な負荷がかかります。
ディスクブレーキの急制動に耐えられるスポークの組み方、スポーク選定、ハブの設計が必要になってきます。
理想的なのは、28Hや32Hといった「多スポーク化」に踏み切ること。
そうすればスポーク1本当たりの負荷は減るため、長寿命なホイールになるでしょう。
ただ、業界が全体的にエアロを推し進めた手前、今更スポークを何本も増やすということはしないでしょう。
結果、メーカーは24Hを一つの落としどころとして、ホイールを作っています。
続いて2番。
リムブレーキのフレームは、文字通りホイール最外周にある「リム」でホイールを止めることから、ハブ側にはフリーボディ以外何も付いていませんでした。
そのため、カンパニョーロやフルクラムといった一部の2:1組をするメーカーは、反フリー側をこれでもか!と目いっぱい横へ広げ、ホイールの横剛性を確保していました。
スポークテンションの左右差の是正という観点からも、理に適った設計だったと思います。
ところがディスクブレーキになると、ブレーキキャリパーがタイヤの上から左側エンドに移動してくるので、物理的に左側のスポーク位置が決まってしまいます。
右はスプロケットがいて、左側にはディスクローターがいる。
明確に「この範囲内でスポークパターンを設計しろ」って言っているようなものです。
ディスクロードのリアエンド幅142mm、リムブレーキロードのリアエンド幅は130mm。
一見すると
ディスクロードのホイールの方が優れたホイールが作れそう?
と見えますが、実際のところ反フリー側の張り出しはリムブレーキホイールより少なくなります。
- ブレーキへの対応もしたい
- だけど走行性能は犠牲にできない
そうなった時に辿り着く答えの一つが、「前後、左右1:1のクロス組」です。
それも、JIS組です。
左右の各フランジにおいて外側に来るスポークが
- フリー側はハブがリムを引っ張る方向に張る
- 反フリー側はリムがハブを引っ張る方向に張る
ことで、各々の役割を果たせます。
のむラボさんはもっとアレンジしていますが、基本形は何の変哲もないこの組み方に落ち着きます。
カンパだけは、G3組みを変えずにホイールを作っているので、アイデンティティを失っていないです。
凄いメーカーです。
つまりはどういうことかというと、リムブレーキホイールに存在した、ハブ、スポークが出るフランジの寸法、スポーク選定、リムの剛性や寸法などなど、緻密な設計によって生まれていた「ホイールの味」というものが薄れていってるのでは・・・?ということです。
ディスクホイールは良くも悪くも、ホイールの強度を重視した作りになっています。
軽くしたはいいけど、急ブレーキ一発でバラバラになられたらえらいことですからね。
でも、どうなんでしょうね。
ロードバイクって本来なら、四輪で言うF1に近い存在なわけで、ただ速く走ることを追究した乗り物だから、それで良いと言えば良いのかもしれない。
ですが、操るのは人間です。
そこに乗り手の感覚・感性が入る以上、カスタムして好みの乗り味にするという楽しみがあって然るべきだと思うのですが・・・考えすぎでしょうか?
リムブレーキ時代にあった官能性という側面が、消えつつあるように思えます。
【無理矢理探してみた】
そうはいっても、CL50がレースで使うにはあまり良いホイールとはいえないのは、ディスクロード素人の私でも分かりました。
なので、VENGEをちゃんと走る形に持っていきたいのでホイールは何某に変えたい気持ちはあります。
ただ正直言って、使いたいホイールが本当にない!
なぜかリムブレーキの時ほど、ホイールに対して食指が動かないのです。
なので仕方ありませんが、大本営発表によるスペックだけに頼ってホイールを調べてみました。
それでも本当に少ないです。
BONTRAGER AEOLUS RSL51
TREK傘下のBONTRAGERが出す「AEOLUS RSL51」。
リム形状はDT SWISSが空力の専門機関である「SWISS SIDE」と共同開発してリリースしたARC1100 DICUTと似たリム形状で、外幅31mm、内幅23mmのUVシェイプを採用しています。
フックドリムなので、クリンチャー運用可能。
内幅23mmでフックドリムというのはあまり見ないですね。
搭載されるハブは、DTの定番グレード240のEXP。
ラチェットEXPという、これも最新型のハブ構造を持ちます。
ディスクブレーキとしては理想的なスポークパターン、前後1:1の2クロス組。
それでいて、重量は1410gと十分軽いのも魅力的です。
スポークはDTのAELOLITEを使っていますね。
AEROLITE2ではないです。
ただし、TREK傘下という枷がどうしても付いて回ります。
それだけがネック^^;
TREKとSPECIALIZEDのコラボって・・・どうなんだろうという気がするのは、強い擦り込みのせいでしょうか?
ENVE SESx.x DISC TUBULAR
ENVEは、新品は値引きなどほとんどない高級品ですが、中古市場では値崩れが大きいので、個人的には結構注目しています(笑)
まるでメルセデスやBMWみたいですな。
それはさておき、ENVEはZIPPよりも先駆けて、2018年モデル時点でフックレスリムになってしまいました。
丁度、プロの現場でタイヤがチューブラーからクリンチャーやチューブレスへ移行する過渡期にあった頃くらいですね。
そんな時代であったにもかかわらず、ENVEは全てのタイヤユーザーを切り捨てることはしませんでした。
そう、今の時代において大変希少な「チューブラー x ディスクブレーキ」のホイールが存在します。
今でこそUAEチームエミレーツに機材供給し、その名を轟かせていますが、10年前はディメンションデータに機材供給していました。
ディメンションデータといえば、
昨年引退した、マーク・カヴェンディッシュの所属先でした。
当時のカヴェンディッシュのツール4勝を支えた機材の一つが、ENVEホイールです。
そんなENVEのチューブラーリムがこちら。
これはSES5.6のリムです。
幅、ごつすぎひん???
ロード向けチューブラーリムを全部探しても、特に幅広いのではないでしょうか。
前29mm/後28mm。
デュラエース最新のホイール「R9270」のC50やC60であっても、幅28mmで止まっていますから。
形状はU字に近いUVシェイプですね。
これだけボリューミーながら、400g前半のリム重量で収まるのはチューブラーリムの特権です。
前輪だけしか映っていませんが、これ実はSES4.5です。
一時期、SES4.5のクリンチャーホイールを所有していました。
その経験があるので、私はENVEのリムがどんな特性を持っているかを知っています。
この経験はとても大きなアドバンテージで、他のホイールは見た目のスペックと他人のインプレッション頼みで選ぶしかないですが、「ENVEならこんなリムが来る」という予測を持てます。
SES4.5の経験を基にすると、とかく硬いリムであることには間違いありません。
スプリンターにとって、リムが硬いことは歓迎すべきことです。
また、このホイールだけが持つもう一つの特権。
チューブラーリムはスポークテンションが落ちにくいということ。
これは手ずから観測した事ではないので、各々調べてみて下さい。
一つ確実に言えるのは、クリンチャーホイールはタイヤの有無でセンター位置が変わります。
リムブレーキだとよく分かるのですが、タイヤ無し状態できっちりブレーキシューが当たるタイミングを調整した後にタイヤを付けると、ブレーキが当たるタイミングが左右で僅かに変わります。
チューブラーホイールでそういった現象は確認できませんでしたので、タイヤの取付方法によってリムを内側へ圧縮する力が変わるものと推測されます。
以上の理由から、「チューブラーホイール」にもまだまだ価値があると考えています。
YOELEO SAT C60 PRO DB NXT SL2
最近ユーチューバーやブロガーさんの影響で、徐々に勢力を伸ばしているメーカーです。
昨年リリースされた最新型ですが、意外と穴場じゃないかと思います。
私的には狙い目は「C60」。
60mmハイトのフックドリムで、外31.8mm、内23mmのU字リムです。
なんとこのリム、420gしかないのです。
カーボンクリンチャーでこれだけワイドなリムで420gって、頭のネジが何本か抜けたとしか思えないくらいキレています。
チューブラーリム並みの重量で、かなり優れていると思います。
U字リムですが、ITさんやCYCLISTHUBによると、横風耐性はかなり高いようです。
スポークはCX-RAY相当の「PILLAR WING20」。
PILLARスポークは私のROVAL CLX50リムブレーキホイールにも使っていますが、安い・エアロ・高剛性で良いスポークですよ^^
ハブも前作から改良されており、前後で270g台とぶったまげるほど軽いです。
スポークは前後24H。
前の右側が1:1スポーク配列でラジアル組なのが気になりますが・・・同じ穴振りのRYETハブで手組されている方に伺うと、特に問題は無いそうです。
それ以外は良いスペックではないかと思います。
トータル重量1330g。
これで16万って、リムブレーキホイールの時代から見たらコスパが良すぎませんかね・・・。
YOELEOはリムハイトでオフセットリム、シンメトリックリムを使い分けています。
60mmハイトからシンメトリックリムになります。
60ミリ以上になるとオフセットさせなくても良いという判断なんでしょうか。
ホイールはロゴの名前で走るわけじゃない、を地で行くタイプかもしれません。
こういうメーカー、結構好きです(笑)
ただ、気になる点が幾つかあります。
1つ目、剛性面。
WING20はCX-RAY並みに軽量ではあるものの、CX-RAYほど高テンションで張れません。
スポークテンションがタイヤの加圧で下がることを加味すると、最初から高テンションで張っておくか、スポークをWING21など高比重なものに変えるという手を使うしかありません。
2つ目、前輪のスポーキング。
右側がラジアル組になっています。
目いっぱい右端までフランジが寄せられています。
ブレーキ側は2クロス組で、こちらは右側よりスポーク角度が立ちます。
このホイールは前後24Hで、左右とも1:1のスポーク本数で組まれています。
察しの良い方ならお気づきでしょう。
これ、手組ホイールで昔話題になった「反フリー側ラジアル組」と同じ構図なのです。
ラジアル組とは、スポークがリムに向かって真っすぐ放射状に伸びるよう組み、スポーク同士を接触させない組み方のことです。
リムブレーキホイールではこの組み方を後輪で取り入れるメーカーが多かったのですが、ラジアル組になることで、
- 駆動を右側スポークだけが担い、走らないホイールになる
- 1:1だとラジアル組のスポークテンションが低くなり、左右のテンション差が大きく、シュータッチやニップル緩みが起きやすい
- スポークの交差が無いため、横剛性が低下する
といった問題が挙げられます。
C60 DB PROの場合、前輪がラジアル組なので、駆動とは一切関係ありません。
ただし、前輪はハンドリングなどの軸足となるため、後輪よりも前輪の方が、スポークテンションの左右差を是正する意味は大きいのではないか?と、感覚的には思うわけです。
同じようなスポーキングのハブで手組されている方に話を聞くと、しっかり組めば問題ないそうですが・・・なんか腑に落ちないのは何故なんでしょう。
・・・と思いながらもYOELEO公式サイトのカートにC60を放り込んで、ポチる手前まで来たところで放置していたら、YOELEO JAPANからメールが来ました。
オーダーフォームにメールアドレスを入力する画面があったのでそこから来たんだと思いますが、情報抜かれてないか?
オリジナル手組ホイールという選択肢
いっそのこと、そっちの路線に突き抜けたホイールを考えてみてもいいんじゃね?
ということで、リムとハブだけ買って組み上げる方法も検討しています。
最近勢いのあるLIGHT BICYCLE、DEEROBUSTなどでリムを買い、ハブはAliexpressで調達、などなど。
最近はカーボンリムもかなりお安く買えるようになりました。
プリンストンカーボンワークスのうねうねリムが変異したような形状のリムを作るメーカーもあります。
こういったリムを選びたい放題なのが、今のところディスクロードの良いところだと思います。
リムから選ぶということは、例えば
- 前輪は横風による推力の損失を抑えるために、可能な限り幅広くディープなリム(最近ディープリムって言葉を聞かなくなったな・・・)
- 後輪は軽さによる加速のキレを重視して、前輪より細くセミディープなリム
だったり、
- 前輪はうねうねリムで横風耐性を高める
- 後輪は煽られにくいからエアロ重視でスーパーディープ
と、見た目を気にしなければ色々できるわけです。
ある意味「西園良太氏仕様」が作れるわけですね(笑)
彼の考え方に倣い、私も実践していました。
懐かしのFOILです。
これがまさにそうで、
- 前輪は24mm幅/50mmディープリム
- 後輪は20mm幅/38mmセミディープリム
と、西園さんのロジックをそのまま体現しています。
2017年に組んでもらったホイールなので、色々と時代を感じますが、こういったことができるのが手組みの良いところです。
とか言ってたら、スペシャライズドがRAPIDE CLX3でこれをやってきました。
63mmに58mmだと・・・?
また新しい流れを作ろうとしている感がありますが、完組ホイールで後輪の方がローハイトというのは私が知る限り初めてです。
一方で、最初から「手組ホイール」ということを売りにしているショップもあります。
古くは鬼籍に入られたメカニコ和田さんに始まり、埼玉のアライズパフォーマンスさん、東京のコグスさん、ちくわ輪業さんなど、最近手組ホイールが熱いですね。
私もこの辺りから買おうかと色々調べてみたのですが、リムとハブ買って組むのだけお願いした方が安上がりであることに気づいたため、この方法はやめました。
【除外したメーカー、その理由】
シマノ
シマノホイールは、リムブレーキの時も除外していましたが、今回も除外です。
シマノのホイールって、C24以外はリムはしっかり硬いから良いんですよ。
しかも今作のデュラは20万円台で買えるので、コスパ良いじゃん・・・かと思いきや、前輪は良いが後輪がまたしても柔な組み方をしているようです。
しかも、スポーク比重はデュラよりアルテグラの方が上ということで、ちゃんと組み直せばアルテホイールの方が走るという逆転現象まで起きています。
デュラの方には「HR」という高剛性仕様なるホイールがありますが、これスポーク比重を上げているだけなんです。
それなら他の優れた設計のホイールで同じことすればもっと走るようになるじゃんってことで、敢えて選ぶ理由はないということから除外です。
前作R9170なら良いかと思ったのですが、それはそれで別の問題があるため、やっぱりやめました。
カンパニョーロ
2:1設計でディスクブレーキを作っているメーカーとしては、先駆け的存在ではないでしょうか。
設計は相変わらずとても良いと思います。
リムの空力も「WIND TUNNEL OPTIMIZED」の名に恥じない優れた性能を発揮すると聞きます。
知人がリムブレーキのWTO45を持っていますが、横風が吹いても車体ごと緩く押される感じで前輪だけ取られる感覚は無いと言っていたのを覚えています。
ただし、VENGEと合わなさすぎる。
G3パターン7束のBORA ULTRA WTOは良いのですが、通常WTOは8束です。
8束のG3は・・・私はなんか違うなってなっちゃいます^^;
完全に好みの問題ですがね。
ZIPP
本当は選べるならZIPPが良かったんですよ。
カヴェンディッシュが無双していた頃といえば、「スペシャライズド x ZIPP」の組み合わせです。
ただ、ZIPPは2020年頃からフックレスリムに移行してしまったのです。
これ即ち、チューブレスオンリーになってしまうため、私の運用方法から完全に外れるためアウトです。
クリンチャー対応ホイールまで遡ると、リム内幅17mmという、今から見ると強烈に狭いホイールばかり出てきます。
残念ながら、ZIPPは除外となりました。
カーボンスポークを採用した安価なホイール群
最近勢いがある中国新興メーカーのホイールですが、個人的は少し懐疑的だったりします。
去年の今頃、LUN HYPER R45とR67を試乗しました。
今はもっとリム形状が変わっていますが、第二世代HYPERでも十分通用するくらい、形状は秀逸です。
ただ、リムの剛性に難がありすぎました。
全開でスプリントした時の加速が、それ以下のパワーで加速させた時の軽やかさと全く違う挙動を示し、気持ち良くなかったのです。
なんか、スプリントしたらホイールが潰れているような印象を受けました。
ELITEWHEELSのDRIVEシリーズも似たようなものだと聞きます。
他にもカーボンスポークを採用していたり、リムの数値上のスペックはMAVICなど老舗ホイール専業メーカーや、シマノやカンパなど大手を凌駕するものが多いです。
FARSPORTS、SUPERTEAM、MAGENE、CRW、8LIEN、先ほど挙げたYOELEOなどですね。
数値上のスペックとは、重さ、内幅、外幅、リムハイトと言った部分のことです。
そう、スペック自体は全く見劣りしないのです。
これらホイールの多くは、わずか20万前後かそれ未満で入手可能という「安さ」を売りにしています。
どこもかしこも十把一絡げにするわけではないものの、見かけ上のスペックのために設計を攻めすぎているというか、乗り手のターゲット層を絞ってはいないか?と思う節があります。
博打の域をまだまだ出ないことから、私は手を出さないことに決めています。
【ROVAL RAPIDEシリーズが無い理由】
VENGEならRAPIDE CLX一択
そう考えていたのですが・・・良いところは横風耐性がやたら良いことくらいでは?
このホイール、前輪のスポークが18本しかありません。
しかも2:1組なので、右側6本しかスポークがないという狂気じみた設計です。
カーボンスポークなら鉄スポークより剛性面で有利なのでスポーク本数削減という手は分からなくもないですが、それでも感覚的には21Hの2:1がいいところではないでしょうか。
それを、ただの鉄スポークでやるって・・・。
エアロはリムに任せて、スポークで剛性担保すれば良いという考えとは反するため、除外しました。
と思ってたら、CLX3はカーボンスポークらしいです。
組み方がアレですが、中国メーカーと異なりリアは24Hなので、意外と走るかもしれません。
【まとめ】
最後に、まとめ行きましょう!
今回のテーマは以下の通り。
【何買えばええねん?】ディスクロードのホイールについて思うこと【VENGE】 でした。
そして、本稿の結論は
イマイチ、ピン!とこない・・・
これですね^^
これを言ってしまうと元も子もないですが、乗ってみないことには本来は何も書けないわけです。
・・・と、この記事を書きながらずっと考えていました。
今回の記事は、恋愛事情でめちゃくちゃ端的に例えるなら「パッと見た時の見た目容姿だけで付き合いたい相手を選んでる」に過ぎないからですね。
でもね、その直感というか肌感覚って大事だと思っていまして。
リムブレーキホイールの時って、ホイールを見ていると直感的にピン!とくるものがあったんですよ。
だけど今回は、色んなメーカーのホイールを見ていてもその「ピン!」がほとんど無かったです。
強いて言えばYOELEOくらいなものですが・・・なんでしょうね、この微妙なモヤモヤ感は。
新しい機材を選ぶのって本当は楽しいし、ワクワクするはずなのに、なぜかそういった高鳴りというか興奮が湧き上がってこない。
単純にまだディスクロードとは何かを知らないからなのか?
VENGEもロードバイクではあるのですが、今まで乗ってきた「私の中のロードバイク」とは全く違う別物に見えているのが要因かもしれません。
ロードバイクではあるのですが、ブレーキがディスクになったことで、なんとなくシクロクロスやMTBとかそっち系のバイクに見えている。
そんな感覚です。
「まあ、大方このホイールかな・・・」と想像はしております。
それでは今日も、ありがとうございました!