【1-1話-後編】バイクの剛性は全体のバランスで決める【機材編】

こんにちは、コウです^^

それでは今日も元気よくやっていきましょう!

本日のテーマはこちら。

 

【1-1話-後編】バイクの剛性は全体のバランスで決める【機材編】

 

こういうテーマでやっていこうと思います^^

 

記念すべき第一回目のネタは、「機材編」からお届けします。

個人的に書きやすいネタである、という事もあります(笑)

ただ、かなり長くなってしまったので、前編、中編、後編の三本立てでお送りします。

分割するのは好きではないのですが、あまりに読みづらいので分けようと思います。

今回は最終回、「後編」です^^

前編はこちらから↓

中編はこちらから↓

 

今回は、誰しもが一回は目にする「剛性」についてのお話です。

と言っても、「硬ければ速くなる」「柔らかいと反応が鈍る」みたいなありふれた内容ではありません。

 

先に結論からお伝えしましょう。

剛性はバイク全体、ライダーの装備も含めて考える。必要とあらば剛性を落とす事も考えよう

これですね^^

そして今回は、全体の総括と、フレーム類などの大物パーツを挙げなかった理由についてお話します!

ぜひ参考にして見て下さい^^

 


【フレームなどを剛性調整パーツにしなかった理由】

余談なお話ではありますが、先にこちらを書いておきます。

フレームやホイール、ハンドルなど大きなパーツ群も立派な剛性調整パーツです。

特にバイク末端に位置するハンドル、ステムは剛性がバイクの動きを左右するパーツでして、

  • 下りの安定感が増す
  • アスファルトからの微振動を簡単に打ち消してくれる
  • ダンシング時のバイクの振りが軽くなる

など、バイクの性格も変えてしまうほどの製品もあるくらいです。

ではなぜこれらパーツを「剛性調整パーツ」として取り上げなかったのか?

その理由は以下の通り。

  1. 乗り味など気に入っているポイント、好みを優先すべきだから
  2. 上半身に近いパーツは硬くあるべきだから
  3. コストが半端なくかかるから

順番に見ていきましょう^^

乗り味など気に入っているポイント、好みを優先すべきだから

最初の方でも書きましたが、ロードバイクは嗜好性の強い趣味です

自分のオリジナルで組み上げたい、プロ選手と同じ機材構成で乗りたい、速く走る為ならメーカーがバラバラでも良いから理想の一台にしたい・・・

色んな思いを持って、ロードバイクに向き合っている方もおられると思います。

私もその一人です^^

そして私はどちらかと言うと「速く走る為ならメーカーがバラバラでも良いから理想の一台にしたい」という考えの人間です。

例えば、ハンドルはPRO、ステムは3T、サドルはフィジーク、シートポストはFSA…という感じで、メーカーの統一感が無い状態の事を指します。

その構成の根底にあるのは、「フィット感・機能性を第一優先にする」という考え方です。

そしてその先で目指しているのは、ずっと乗り続ける事

だからこそ、心から満足のいく機材構成にして、トレーニングもレースもそれで頑張りたいと思っていますし、実際頑張ってきました。

お気に入りの一台があるのなら、拘りをトコトンまで追求して仕上げるのも醍醐味です。

私のFOILも、超個人的に最高の一台として仕立てたバイクですからね^^

そういう事が出来るのが、ロードバイクという乗り物なのです。

 

速さの為ならいくらでもお金を注ぎ込むぜ! という考え方も有りです。

そういう時期も私にはありました。

好きなフレーム、好きなカラーで速く走りたい、カッコよく走りたい、という方も沢山見てきました。

私としては、是非とも皆様が思う「大好きな機材」で走ってほしいと考えています。

特にフレーム、ホイールはその思想が出やすいパーツです。

なのでおいそれと変えられるものではないと判断し、フレームやホイール類は除外しました。

上半身に近いパーツは硬くあるべきだから

では、ハンドル、ステムはどうでしょう?

ここは問答無用で硬くしておくべきです。特にステムは。

なぜか?

この二つはバイクの「背骨」に当たるからです。

 

ハンドル、サドル、ペダル。

人とバイクを繋いでいるこの三つのパーツの中でも、一際フレームから離れた位置にあるのが「ハンドル」です。

ハンドルの安定は、ライド全体の中での体の動きの効率・スムーズさ・安定性に大きく寄与するのです。

そして案外見落とされがちなのですが、ステムを伸ばす場合、剛性が高くなるパーツ選択が不可欠です。

例えばFOIL。

 

169cmの身長に対して、ステム長は「120ミリ」

身長の割には長いステムを使っていますが、別段FOILのリーチが特別短いとか、ハンドルリーチが特別短いというわけではありません。

重要なのは、ステムが長くなるほどハンドル~フレーム間の距離が開き、ステムそのものが捻じれやすい、撓りやすい状況が出来るという事実です。

だからこそ、ステムは特に硬くしたいパーツです。

これが行き過ぎると、誰が使うのかも分からないようなゴツイボディのカーボンステムが登場するのですがね(笑)

 

TMR01に至ってはFOILよりさらに長い「140ミリ」

そんな長身ステムを介してハンドルを持っているんですから、ステムにかかる負担は120ミリはもちろん、100ミリや90ミリの比ではありません。

 

 

昔、安いアルミステムからPRO「VIBE7S」ステムに変えた時、バイクの中に骨太な筋が通っていて、加速する、曲がる、止まる、全てのバイクの動作に対する安定感がワンランクアップしたものです。

この時の変化は、ハンドルを安物アルミから「VIBE7S」に変えた時以上の衝撃でした。

なんせ普通に乗っている時でもハンドルには微妙な押し引きによる負荷がかかり続けますし、ダンシング、スプリント、ヒルクライムなど、どんな時でもハンドルには負荷がかかっています。

その力を一手に引き受けているのが「ステム」です。

ここは是非とも硬くしておきたい、そう思います。

 

そんなハンドル周りの究極系は「ステム一体型ハンドル」

バイクとの一体感を極限まで高められる、至高の逸品です^^

ドロップの握りとリーチ、角度が合えばですけど…(笑)

 

長くなりましたがまとめると、ハンドル周りは剛性は有って然るべきという事で除外しました。

コストが半端なくかかるから

私達社会人レーサーにとって由々しき問題かと思います。

お財布にダイレクトに響くから。

 

昨年レビューを上げた「レーシングクアトロカーボン」。

ハンドルほど多く試してきたわけではありませんが、ホイールも過去何本も持ってきたからこそ「これが良い!」と目星をつけて手に入れた一品です。

今FOILに取り付けているハンドル、ZIPP「サービスコースSL88」もそうです。

つまるところ、自分で物を買って試すのが、一番近道だったりするのです。

ただ、買う時点である程度の出費は避けて通れません。

なので定番所のホイールやフレームなら、フリマサイトでもそれなりの値段で売れますので、懐へのダメージも最小限で済みます^^

それでも結果的に数万くらいは出ていきますし、梱包やらの手間は覚悟しておかなければなりません。

加えて、組み替える手間もかかります。

特にフレームなんて、パーツを移植するだけでも丸一日かかります。

 

そして、いくら定番とてやはり人によって合う合わないの当たりはずれはありますし、そんな博打にお金をかけられないという意見も一理あります。

そこで機材選びでは「インプレッション記事」が注目を集めます。

日本人は特に新しい物好きな気質なので、その手の記事が皆好きなのも良く分かります。

ただですね、私もインプレッション記事自体は何本か書いているので否定的な事は書きたくないのですが・・・インプレッションというのは眉唾なところがあります

というのも、そもそも機材に限らず「物」の評価って、それ単品での絶対評価が難しいのですよ。

例えば、コンチネンタルの「GP5000」があるじゃないですか。

GP4000から続くレース用クリンチャータイヤの定番中の定番商品ですが、GP5000自体の性能を評価したインプレッションって見た事ありますか?

大抵の場合「〇〇〇と比べて~」みたいな、インプレ執筆者が過去に使ってきた商品との比較、が主ではないですか?

私の過去のインプレッション記事もそうなっているんですけども、要は相対評価なんですよ。

「使ってみてどう感じたか?」という感覚が物言う世界なので「Aとこれを比べると、こっちの方が良く走る!」とか、そんな言い方しか出来ないんです。

それ単品を定量的に評価したインプレッション、私は過去に一度もお目にかかった事がありません。

それをやろうとすると、別な基準軸を立てる必要があります。

例えば走行データを基準にするとか。

一度そういうインプレッションをやってみようと思います。

 

 

少し脱線しましたが、まとめます。

こうした背景から、買い替えを促すにはあまりにコストがかかりすぎるので、フレームなどの大物パーツは除外する形になりました。

とにかく稼ぎまくって色々買って売ってを繰り返せるのであれば、その限りではありませんが…万人に当てはまらない話ですしね^^;


【まとめ】

最後に、まとめ行きましょう!

今回のテーマは以下の通り。

【1-1話-前編】バイクの剛性は全体のバランスで決める【機材編】  でした。

そして、本稿の結論は

  • 剛性は調整できる(5つピックアップしました)
  • 自分の実力に見合う剛性かどうか、機材全体を俯瞰して考えよう

これですね^^

さらに付け加えるとするならば、

剛性はある程度あればそれで十分。もっと言えば「若干物足りない」くらいが丁度良かったりする。

これですね^^

大切なのは「バイクから受けた情報を基に、皆さんの体からどんな声が聞こえるか」です。

何も違和感なく硬い機材構成で乗れるのであれば良いですが、普通に走っているだけでも体のどこかしらに違和感があるのであれば、それは機材側でいなすべき衝撃や振動が体まで到達してしまってダメージを受けている証拠です。

体にどんな変化が起きているのか、何をしたら違和感があるのか、改善すべきポイントはどこか?

これを考えるようにするだけでも、ライドのクオリティはもう一段上がることでしょう!

皆様がご自身に適した機材を選べることを願っています^^

 

以上、参考になると嬉しいです^^

それでは今日も、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です