【丸ハンドルの終着点】最新のドロップハンドルが握り心地良すぎて乗り換えたお話【DEDA VINCI】

こんにちは、コウです^^

それでは今日も元気よくやっていきましょう!

本日のテーマはこちら。

 

【丸ハンドルの終着点】最新のドロップハンドルが握り心地良すぎて乗り換えたお話【DEDA VINCI】

 

こういうテーマでやっていこうと思います^^

私が自転車競技にのめり込んで以来6年間、今の今までずっとZIPPの「サービスコースSL88」というハンドルを使い続けてきました。

非常に扱いやすくて良いハンドルなのですが、今回思うところがあり、今月頭にエアロハンドルを導入しました^^

その名も、DEDAの「VINCI」です。

VINCIシリーズはDEDAがリリースする新しいエアロハンドルカテゴリーの製品ですが、なんと私の好きな「丸ハンドル」がラインナップされています!

丸ハンドル×エアロ……

私が今まで理想としてきたハンドルを買う算段が立ち、今回手に入れたわけであります。

大変胸が躍っております^^

 

というわけで今回は、あまり語られていないDEDA「VINCIスーパーシャロー」について語らさせて下さい(笑)

丸ハンドルに拘りたいけど、エアロ化も果たしたいという方、ぜひ参考にしてみて下さい!


【VINCI導入の背景】

さてさて。

冒頭でも紹介しましたが、元々私は6年間ZIPPのアルミハンドル「サービスコースSL88」(以下、SL88)を愛用して参りました。

SRAM公式サイトより

これですね^^

このハンドルは本当に色んなバイクに取り付けてきました。

ずっと乗り続けているSCOTT FOILにも、

新しく組み上げたBMCのTMR01にも、

KOGA KIMERAも、全部サービスコースSL88を取り付けています^^

その他、過去に乗ってきたバイクとして、スペシャライズド「VENGE」、キャノンデール「SUPERSIX EVO 2020 RIM」にも取り付けてきました。

 

そもそもSL88というハンドル、ZIPPのハンドルラインナップの中でもかなり不遇な扱いを受けています。

同じサービスコースSLシリーズの「SL70」は元々アナトミックシェイプですが、後年にはエルゴバージョンとしてコンパクト形状が追加されています。

また「SL80」は新グラフィックが与えられ、アップデートされているのです。

そんな中、発売当初からグラフィックすら変えてもらえていないSL88。

ですが、このハンドルは握ってみて、使ってみてこそ真価を発揮します^^

  • ドロップ形状から来るスプリント時の指のかけやすさ
  • アルミハンドルの中でも比較的軽い
  • 私含め殆どの人にとって十分すぎる高剛性設計(体感、シマノプロ「VIBEアルミ」比で90%程の剛性)

というメリットから、これほどまでにドンピシャにハマったハンドルはありませんでした^^

スプリントに限定しても、このハンドルを使う価値は大いにあります。

 

しかしながらマイナーゆえに、他の人のバイクで付いているのを見かけた事がありません。

  • 「サービスコースSL」自体がアルミハンドルの中でも高価(定価15000円〜)
  • ドロップは平均的(130ミリ)だが、リーチが長い(88ミリ)
  • 丸ハンドル
  • ブラケットと下ハンドルのフレアも小さい
  • 上ハンドルはただの丸パイプで、エアロもへったくれもない

と、思うにこの辺が原因じゃないかと。

まあなんせ、

『ドロップハンドルもエアロの時代じゃー!』

ってなっている中で、その逆をいく漢らしいハンドルなわけです。

こういった事情もあってか、SL88を使ってる人もほぼ見ないのです…。

SL70になれば、上ハンドルに潰しが入ってほんの少しだけエアロになるんですけどね。

逆に唯一無二の性能を持つからこそ、私はコンパクトハンドルに甘んじる事なく使い続けてこれたわけです^^

ある意味ZIPPの虜にされた人間です(笑)

 

 

そんな私が、SL88に思う唯一の不満がこちら。

 

もっとエアロ化したい

 

非常にシンプル(笑)

エアロ化といってもハンドルのエアロ化ではありません。

言い換えましょう。

 

私も含めてエアロにしたい!

 

というわけです。

そう感じている理由は次の通り。

  • SL88のハンドル幅が私の適正サイズよりわずかに広い

これに尽きます。

サービスコースSL88は、芯-芯で400ミリからのラインナップとなっています。

加えて下ハンドルは4度のフレアにより、実質405ミリあります。

一方、私の肩幅は40センチほどです。
(厳密にミリ単位で測れないため、不揃いですが「センチ」と「ミリ」を併記します)

あれ? むしろぴったりサイズじゃね?

とお思いの方もいるかもしれませんが、肩関節の動き方、腕の伸ばし方などを考えると、実際の肩幅よりワンサイズ狭いドロップハンドルが適正サイズだったりします。

この辺のお話はいずれ別記事でまとめますので^^

まあつまるところ、今まで若干広めなハンドルを使い続けてきたので、「私自身の空気抵抗を減らしたい!」というわけです。

ちなみにダンシングで振り倒すなら、ハンドルは肩幅と同じかわずかに広めがお勧めです^^

私の場合なら、肩幅40センチなので400サイズのハンドルか、あるなら410サイズまでですね。

 

 

さて、エアロ化目的なら、今時幅の狭いハンドルなんてメーカーを選ばなければいくらでも選択肢があります。

しかしエアロハンドルにしようとすると、いくつか懸念点が出てきます。

懸念点その1。

エアロハンドルは下ハンドルがコンパクト形状なものが殆どなのです。

コンパクトハンドルでスプリントが難しい理由は過去にこのブログで述べた通り。

スプリント時の指の掛かりやすさを求める私にとって、絶対丸ハン形状に拘りたい

 

 

実は、遡ること4年前。

まだ私が学生時分の頃ですが、ハンドルのエアロ化に着手しようとした時期がありました。

手に取ったのは、DEDAの「スーパーゼロアロイ」。

偶然にも今回登場したVINCIの生みの親です^^

RHMという、思いっきりコンパクト形状のアルミ製エアロハンドルですね。

私が使ったのは初代スーパーゼロでしたが、やっぱりコンパクト形状が合わず断念。

 

その後考えたのが、ドロップの深さで解決しようという方法。

深いドロップならコンパクト形状でも問題ないんじゃないか?

という発想から、次に手に入れたのが、プロファイルデザインの「DRiVe AERO」。

 

本流がトライアスロンパーツなので、かなり珍しいハンドルです。

パッと見がENVE SES AEROに似ていたのも購入動機の一つです。

ハの字形状、エアロな上ハンドル、ブラケットから下ハンドルへの繋がりを考慮した「DRiVe設計」、深いドロップ、しかも安い…。

特に上ハンドルが、ライダー側ではなく進行方向側に潰れているのが印象的でした。

 

上ハン部を写真手前「ライダー側」に潰すのが一般的なエアロハンドルの形状ですが、これって下ハンを握る位置や手首角度によってはハンドル肩と前腕がガンガン当たる事があります。

それが起きないのがDRiVe AEROのメリットです^^

どれもそそられる内容だったのですが、やっぱり掌がべたっと張り付く形になり、本来の握り込みが出来ませんでした。

 

直近ではシマノプロの「VIBEエアロパーシュート」という異色のエアロハンドルも試しましたが、スーパーゼロと同じ理由で売却してしまいました。

どうしても掌がべったりとハンドルバーに乗ってしまうのがダメ。

という、下ハンドルの形状問題。

 

 

懸念点その2。

エアロの為の薄い上ハンドルはどうしても剛性不足を招きます。

「プロも使用する!」と銘打ったハンドルですら安心できる程の剛性を備えていないものが多数なのが、エアロハンドルの世界です。

個人的な所感ですが、ここ数年でようやく「エアロ」と「万能さ」を両立したハンドルが増えてきた印象です。

 

かなりマイナーですが、今年「WIAWIS」という韓国メーカーのハンドルも試しています。

厳密にはその前身である「WIN&WIN」ブランドですが(笑)

モデル名は「CD-AERO」。

上ハンドルがすごく薄いけど、このハンドルはZIPP SL88に匹敵するレベルには高剛性で、安心して使用できるハンドルでした^^

今回ご紹介するVINCIスーパーシャローよりも遥かに硬いです。

 

このハンドル、下ハンドルが少し変わったコンパクト形状をしています。

丸ハンドルに近い丸みを帯びた形状なので「もしや?」と思い買ってみたものの、やはり指が上手く引っかかりませんでした^^;

あと、芯-芯で40サイズを買ったのですがハンドル幅が思ったより広かった為、継続使用はやむなく断念しました。

 

と、まあ結構紆余曲折を経ている形です。

 

ちなみに余談ですが、プロ向けとマスプロのパーツでは厳密には仕様が異なるため、同じ名前を与えられているからと言って、重量も剛性も形状も、プロが使う機材と全く同じというわけではありません。

あくまでも私の持論ですが、ホビーレーサーやホビーサイクリストこそ、パーツは自分で色々使って試して、自分にとって良いものなのか否かを考える事が肝要です。

「プロも使用している!」の言葉を鵜呑みにしてはいけません。

 

 

 

というわけで以上を一旦まとめますと、私が新たに導入したいハンドルに求める要素は以下の通り。

  • ZIPP SL88よりハンドル幅を狭くしたい
  • ハンドルそのものもエアロ化したい
  • スプリントに耐えうるレベルの剛性が欲しい
  • 丸ハンが欲しい

という、めちゃくちゃ我儘な要求が出てきたわけです(笑)

これをほぼ全て叶えてくれたのが、DEDAの「VINCIスーパーシャロー」というわけです^^

 


【VINCIスーパーシャローを解剖する】

 

まずは全体像。

ごつい上ハンドルと、「VINCI」とも「DNA」とも読み取れるロゴが与えられています^^

 

購入したのは、外-外400サイズ。

なので、芯-芯ですと380ミリになるはずですが、そうはならないのがDEDAのハンドルの特徴です。

「外-外」表記の場合、「芯-芯」表記の同サイズに換算しても、2~3ミリ程狭くなります。

STIレバー取付部のバンドが23.8~24.2mmであり、ハンドル幅のサイズの刻みである「20ミリ」よりパイプが太いためです。

このハンドルも、芯-芯サイズは380ミリに該当するはずですが

バーエンドの端を0に合わせた状態から

反対側のバーエンドまで測ると「378ミリ」です。

巻き尺がダルダルになっていますが、ピンと張った状態で一度合わせてから撮影しています。

 

ちなみに金型の問題なのか仕様なのか不明ですが、ブラケット取り付け部で比較すると「376ミリ」です。

表記以上に狭いハンドルをお探しの方、DEDAのハンドルバーは如何でしょうか^^

 

リーチ75に対し、ドロップ130とありますが、これは間違っています。

ドロップ130はRHMの方で、スーパーシャローは「ドロップ125」です。

が、万が一仕様変更の可能性もあると思い、輸入代理店である「カワシマサイクルサプライ」様に確認しました。

 

ただのプリントミスとの事。

 

イタリア製品らしいですね(笑)

 

この下ハンドル!

見事なまでの丸!!

ZIPP SL88は丸ハンドルながらわずかにアナトミック形状と言いますか、アールが変化します。

一方、現行のZERO100シャローも含めDEDAの丸ハンドルは総じて基本に忠実、きれいな円弧を描きます。

よって、よりトラディショナルなのはDEDAですが、これでドロップが125ミリっていうのも凄いです。

 

数値だけ見れば、125ミリのドロップってコンパクトハンドルの域です。

コンパクト過ぎてカーブのところ握れないんじゃないか?と考えましたが、実際握ってみると、なんとも程よい指の掛かり具合なのですよ^^

私は手の周長19センチほど。

おおよそ成人男性の平均的な手の大きさですが、VINCIの下ハンドルを持ってみると、自然にグーを作ろうとする動きの中に、下ハンドルのアールが収まってくるんですね。

ドロップが小さいとはいえ、同社の「ZERO100シャロー」のようにハンドルの肩が大きく落ちていないため、アール自体はそこまで小さくないのかもしれません。

 

ついでに下ハンドルを持って内側にしならせてみました。

SL88より若干しなる程度で結構硬め、左右で約1ミリしなったところでしなりが止まる印象です。

実走には全く問題ないレベルの剛性を持っていますね^^

 

 

取り付け先は

BMC TMR01です。

FOILが消耗品以外、大学時代から殆どパーツに変化が無い一方で、TMR01はどんどんゴージャスになっていきます^^;

 


【ステムもVINCIにしよう】

VINCIシリーズはハンドルだけではなく、ステムもあります^^

今回はステムも同時に導入しました。

エアロ形状のフェイスプレートになっており、VINCIハンドルのクランプ部にすっぽり収まります。

ステムとトータルでエアロ化できるわけです^^

 

ちなみに、最初からVINCIステムで合わせようと思ってはいませんでした。

きっかけは、コラムスペーサーの扱いやすさ

VINCIは昨今の流行である「ケーブルフル内装」に対応した製品です。

ケーブルがフレームに入る「セミ内装」はともかく、今のロードバイクは空力の為にケーブルが全部パーツ内を通ってしまっています。

従来のコラムスペーサー形状では、後からハンドル高さを変えたいと思っても、ステムを抜き差しできる程の長さ的余裕がケーブル側にありません。

その為、最近登場しているケーブル内装用のステムや一体型ハンドルの中には、割りの入ったコラムスペーサーを使う事で、ステムをフォークコラムから抜かずにハンドル高さを調整できるようになっているのです^^

 

こういうやつです。

TMR01は古い設計ながら、ハンドルからフレーム間以外はアウターケーブルごと全部内装されているので、ハンドル高さを変えたい場合などのちょっとした調整でも面倒な部分があります。

この辺、昨今のケーブルフル内装フレームに通ずるところがあります。

この手の割りが入ったコラムスペーサーがあると便利なんですよね^^

そういった理由がありながら、ついでに見た目も揃えられると良いな~という下心も見せつつ導入しました(笑)

 

長さは140ミリ。

過去最長のステムです。

SL88の時は130ミリだったので、ハンドルリーチの短さを補うためのチョイスではあるのですが、ハンドルを送っても微妙にリーチが短いです^^;

まあ落差でカバーできるので良いのですがね。

 


【外観インプレッション】

 

VINCIフル装備のTMR01のお姿です^^

とりあえず仮組なので、ケーブルは露出させています。

バーテープは家に転がっていた、スパカズのお古です。

 

VINCI専用のサイクルコンピューターマウントも導入しました!

ハンドル周りは完璧ですね^^

ですが、M3のビスで留めるのは流石に強度不足が気になりますね。

荒れたアスファルト程度の振動でもサイコンがぐらぐらと上下動しています。

 

前から見ると、一昔前の一体型ハンドルの様相です。

フロントブレーキのアジャスターをどこに噛ませるか、非常に悩ましいですね…。

ハンドル側のケーブル出口付近に上手く仕込ませようと思います。

ステムとハンドルの結合部は撓みやすいポイントなので、昔の一体型ハンドルはここをもっこりさせたモデルが多かったです。

FSA PLASMA Integlated handlebar

それこそシマノプロの先代「ステルス」も、DEDAの「アラネラ」も、チネリの「ラム」も、みんなごつごつ系でしたね。

このVINCIもそうですが、いくらステムとハンドルを近しい形状に揃えたところで、FSA傘下のVISION「メトロン5D」のような本気の一体型ハンドルと比較すると、そこまで空気抵抗削減には寄与しないかもしれません^^;

まあ本題は、人間も含めた「トータルの空気抵抗の削減」です。

そこさえクリアできていれば、それで良いのですがね。

しかしそれ以上に、ハンドルとステム共にゴツゴツ感がTMR01と合っていて、かなりマッシブな印象を受けます^^

 

横から。

ハンドルは結構送っています。

そこまで薄くない上ハンドルなので、ハンドルを送ってもあまり違和感がありません。

あんまりにもペラペラなハンドルですと、送りすぎると上ハンが角度付きすぎて持てなくなってしまいます。

VINCIの上ハンドルは例えるなら、ZERO100の上ハンドル「卵形状」をエアロ化した感じなので、結構持ちやすいです^^

 

上から見るとこんな感じ。

早いところケーブルを内装させて、ビニールテープを剥がしたいものです^^;

 


【実走インプレッション】

とりあえず外に持ち出してみました。

今回は平地7割、山3割の計200キロインプレッションです。

強風の中でもテストしています。

 

可能な限り客観的にインプレッションしていますが、最終的に私の中で

「ぼく、このハンドルだーいすき!」

状態になっているので、かなり色眼鏡をかけた見方になっているかもしれません事、ご理解ください^^;

 

ハンドル幅が狭くなった効果

自然に腕を前へ出せる

「すっと腕を前に出せばハンドルがある」と感じられる姿勢を取れるようになりました^^

ハンドルを握りに行く、ではなく、手を伸ばせばそこにハンドルがある、という感覚です。

SL88の時でも幅広すぎるわけではなかったため、普通に立って「僅かに胸を張る姿勢」で全然問題なく乗れていました。

問題ないわけですけど、問題ない範囲でも多少筋肉は使います。

何より、若干幅広であるが故に「ハンドルを握りにいこうという感情」が噛んでいるため、乗車姿勢を作りにいっている節がありました。

 

それがVINCIになって幅が狭くなった事により、「すっと前に腕を出した延長線上にブラケットがある状態」が作れています。

「君にとってブラケットが欲しい位置はここやろ?」と言われているかのようなハマり具合です。

改めて実感しました。

自分の本当に適切なハンドル幅って、もっと狭かったんやな…と。

 

おっと。

これはVINCIじゃなくて、狭いハンドルのインプレッションですね^^;

 

呼吸のしやすさはSL88と変わらない

SL88のサイズは400ミリ。

VINCIのサイズは芯~芯換算で380ミリ。

片側10ミリの差ですが、肩関節が楽に動く範囲内でハンドル幅が狭くなっているので、呼吸のしやすさは変わらずです。

これが”ブラケット350ミリ~下ハンドル400ミリ”みたいな極端なフレアハンドルだと、こうはいかないのでしょう。

事実、シマノプロ「VIBEエアロパーシュート」はブラケットが360ミリでしたが、これはかなり呼吸がしにくかったです。

適切なハンドル幅の範囲を越えたハンドルの使用は、よく考えてからの方が良いです。

 

背中を丸めやすくなった、背筋を使いやすくなった

結構意外な変化だったのがここです。

SL88の時からそういう乗り方だったので、私の体の使い方の癖なんですが。

私はスプリントやもがきの際、腹筋を収縮させて上半身を固定し、背中を丸めようとしてハンドルの押し引きをする癖があります。

それは平地でアタック掛けたり、高速巡航に付いていったり、はたまたヒルクライムで斜度に抗ったり(笑)する時もそうです。

ただ、高負荷になればなるほど背筋の仕事がある程度のラインまで減り、代わりに「大胸筋」周りが動き始める乗り方にシフトしていきます。

腹筋を収縮させるのは変わらないのですが、背筋が丸くならず、平たくなるイメージです。

 

なんでそうなっちゃうの?

ってところなんですが、私の中では結論が出ていまして、「機材に対して体を合わせた結果そうなった」なんですね。

最初の方に「背中を丸めようとして」と書いたのはそこにあります。

頭で想像しているのは、上半身をギュッと縮め込んで固めるイメージで乗っているつもりなんですよ。

ですが実際は、機材に合わせた乗り方になるので、そうなっていないんですね。

私の場合、全力を出す時に取りたい姿勢と、ハンドル幅がアンマッチだったわけです。

本当は背中を丸めたいんですよ!

 

この問題は何年も前から、どうしたらいいのかな?ってずっと考えていたんですね。

ハンドルを振る事まで考えるとハンドル幅は400ミリが良い、かと言って上半身を固める乗り方からフォームを組み上げるとハンドルは狭い方が良いわけです。

結局ハンドルを狭める事が最適解だったというオチなのですが、なぜそうなるのかは、今後別記事にまとめようと思います^^

それだけで一記事になるほどのネタなので(笑)

 

巡航速度もSL88とそんなに変わらない

気象条件が違うので判定が難しいですが、向かい風の中FTPペースで走った時、

ホント気持ち程度…は速く走れてるかも?

という程度の差です。

腕が内に入った分の効果!と見たいところですが、たまたまその日のコンディションが良かっただけの可能性もあります。

空気抵抗が減った!速くなった!!」と決めつけるのは良くないので、もう少しここは検証します。

 

スプリントで自然と脇が締まる、ハンドルの振りと体の動きが合致する

ハンドル換装に際し、最も気にしていたのがここです。

6年間もの長い間慣れ親しんだSL88でスプリントの姿勢づくりを行ってきたので、

今まで通りの走り方が出来るのか? 腕は窮屈にならないか? ハンドルの振り方やリズムが崩れるんじゃないか?

と、凄く神経尖らせていました。

ハンドルサイズが少し変わるだけでも、上半身の動きが大きく変化し、バイクの乗り方全体にも大きな影響をもたらすからです。

 

色々気にしつつのファーストライドで、その懸念はきれいさっぱり消えてなくなりました^^

グッと下ハンドルを握り込むだけで、自然に脇の辺りが締まり、背筋、肩回りが丸くなります。

そのまま上半身を固めて、肩から腕関節だけフリーにしてハンドルを振れます。

バイクの振りも総じてペダリングに合わせた自然な形になります。

必要なところにだけ力が入っていて、今まで力が入ってた場所は脱力状態に。

その状態で肘を深くまで、頭をより下げても、背中や肩回りが丸くなる姿勢は崩れません。

まさにマーク・カヴェンディッシュのスプリントに近しい姿勢が実現できるようになった…のかな?(笑)

 

何度見てもかっこいいです^^

SL88の時に私のスプリントを撮ってもらったことがありますが、意識してやってみてもここまで丸く、低くは出来ないです。

 

要はどうなったのかっていうと、

余計な力が抜けたリラックス状態で理想的なスプリント姿勢が取れるようになった

って事です^^

時たまスプリント姿勢を写真に収めるようにしているので、比較写真が撮れたら用意します。

 

SL88より落差が出た

予測できていた内容ですし、特段肯定的なお話でもなく、肩関節の動きをご理解されている方にとっては当たり前のお話ですが。

人間の関節はおおざっぱですが円弧を描いて動きます。

ハンドル換装しても上半身が同じ位置、角度を保つ前提ですが、

  • ハンドルが広い=外に腕がいく=高さ方向で見ると、手の位置は高くなる
  • ハンドルが狭い=内に腕がいく=高さ方向で見ると、手の位置は低くなる

高さ方向の変化は数値にしてわずかなものですが、理論上は成り立ちます。

 

VINCIスーパーシャローへの交換後もSL88の時と同じ姿勢を作り出すためには、よりハンドルを下げる必要が出てきます。

私の場合は5ミリ下がりました。

サドルとハンドルの落差が大きくなるので、見た目は良くなりますね^^

まあこれは副産物的なものですけどね。

ハンドル幅が狭くなる=落差を増やす(5~10ミリ)

これだけ覚えてもらえると良いです^^

 

ただし、以下全てに該当する方は注意が必要です。

  • 17度のステムを使っている
  • ヘッドキャップにベタ付け状態
  • 130ミリ以上の極端に長いステム

大抵の場合パーツ交換を要しますが、20度より深い角度のステムで130ミリ級のものって、そもそも選択肢が少ないんですよ。

私の場合、TMR01の調整代の下限一杯を使っていますので、ハンドルを下げる余裕がほとんどありません。

 

エアロ効果は体感不可能

上ハンドルの形状から察してはいましたが、「ハンドル単品で空力的に速くなった」という実感はありません。

送っているので、最もエアロ効果が高い状態からは外れてもいるでしょう。

もっとエアロ効果を求めるなら、一体型ハンドルをお勧めします。

 


【まとめ】

 

最後に、まとめ行きましょう!

今回のテーマは以下の通り。

【丸ハンドルの終着点】最新のドロップハンドルが握り心地良すぎて乗り換えたお話【DEDA VINCI】  でした。

そして、本稿の結論は

適切なハンドル幅は超気持ちいい!

これですね^^

 

久しぶりに380サイズのドロップハンドルを導入しました。

レース用途ならわずかにハンドルは狭い方がお勧めです^^

長らく使用してきた400サイズのZIPP サービスコースSL88は、肩幅広げた方が上りのダンシングはしやすいので、こちらはロングライド用として取っておこうと思います。

それこそFOILの方が乗り味的にも優しいですし、FOILは既にSL88でポジションの最適解が出ているので、崩したくないのもあります^^;

これからは二刀流で走っていこうと思います!

 

以上、参考になると嬉しいです^^

それでは今日も、ありがとうございました!

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