こんにちは、コウです^^
それでは今日も元気よくやっていきましょう!
本日のテーマはこちら。
【フィッティング】IBFI資格保有者にポジションを見てもらった話【一度受ける価値あり】
こういうテーマでやっていこうと思います^^
先月行われた、けいはんなサイクルレース。
バリバリ平坦なコースですが、ポジションが出ていないという理由から、バリバリ平坦向きなMADONE SLRではなくS-WORKS TARMAC SL6を持ち込みました。
ただ、TARMAC SL6も完璧なポジション出しができていたか?というとそうではなく、結構迷走しています。
なにせこれ一台で、通勤も、トレーニングも、レースも、全部賄っているので、結構ぐちゃぐちゃな状態になっています。
通勤仕様なので楽したい。
でもTARMACというバイクの特性上、上りもサクサクこなしたい。
平坦も走れる方向に持っていきたい。
というのが本音。
なんだこのワガママすぎる要求は・・・?
と思ってしまいますが、素がスーパー高性能なので、あれもこれも求めてしまいます(笑)
そこで考え至った結論が「フィッティングを受けよう」。
ただし、今回はいつもの馴染みあるフィッターさんではなく、「IBFI」という自転車フィッティングを専門とする協会の講習を卒業された方にお願いしました。
RETUL FITでもない、シマノバイクフィッティングでもない、その資格にこだわった理由、そこに至った経緯、実際に受けて何が変わったのか、全てお話します。
ぜひ参考にしてみて下さい!
【そもそも今まで受けてきたフィッティングはどうしたよ?】
まずは、このフィッティングの事を話す前に、今まで受けてきたフィッティングのことについてお話します。
これまで受けてきたフィッティングとは決別しました。
理由は、私の身体の使い方と、フィッティングの方向性が合わないことをはっきり認識したからです。
上のCervelo S5は、当時からお世話になっているフィッターさんにフィッティング施工していただいた状態のポジションです。
かなり攻めたポジションになっているのはフィッティングの結果に加え、S5のフレームサイズも影響しているので気にすべきではないです。
問題は、クリート位置。
クリート調整も施されましたが、そこで提案された位置は、私にとってペダリング時の身体の動きと全くリンクしなくなる位置。
なのですが、「ここが最も力が乗る適正位置」として、その合わない位置でクリートをガッチリ固められました。
理論は一見すると正しいのですが、そのクリート位置は私にとっては、つま先立ちでずっとペダリングを強いられる=ふくらはぎと大腿四頭筋を酷使する非常に苦しい位置だったのです。
加えて、ケイデンスを稼ぐために柔軟性の高さを最大限活かしたサドル高さに合わせていたため、柔軟性が低い朝一番や、疲労が溜まり筋肉がきゅっと収縮している状態では
「サドルが高すぎ・・・下げたい・・・」
と思うくらい高い設定になっていました。
でも、このセッティング方針がジュニア時代からとんでもなく強い子をはじめ、ヨーロッパやアメリカで古くから取り入れられていると説明され、疑問を持ちながらも「そういうものなのか」と受け入れていたのですね。
そこから歯車が狂い始め、この数年間謎の不調に足掻き苦しんできました。
このポジションで何度かレースに出ましたが、比較的短時間で終わるクリテリウムの中盤を待たずして集団から切れるという有様。
レース後半になれば疲労が溜まり、筋肉は柔軟性を失い、縮んでしまいます。
そこで無理に力を込めると、筋裂傷、肉離れなどを起こしてしまいます。
正直長い間、ポジションのことで暗闇を彷徨っていました。
だけどこのままではいけないと思い、クリート位置を昔ながらの「深め」の位置に戻したのです。
すると、ここ数ヶ月の奔りは全盛期ほどのパフォーマンスとは言いませんが、80%くらいまで戻ってきたのです。
体感覚的にも、力をペダルに伝えられていると思っていました。
結局のところ、フィッティングの結果を頭を使わずに全て善として受け入れ、疑いもしなかったことが原因だったのです。
最終的に、そのポジションで走るのは自分自身の身体です。
その身体の声を無視し、他人からの目線だけでポジションの優劣を判断してもらうようなフィッティングで、果たして自分は満足いくのか?
「それは絶対ダメだ」とはっきり悟ったため、今までのフィッティングとはさようならする決心をしたのです。
【過去にRETUL FITも受けたが・・・】
ここからが本題。
フィッティングサービスは世の中にいくつかあります。
トレックのプレシジョンフィット、シマノのバイクフィッティング、セライタリアのidmatch、ワイズロードのバイオレーサーなどなど。
特にidmatchは、マチュー・ファンデルプールが自宅に設備を導入し、毎週乗ってポジションを微調整しているらしいです。
その中で、実は以前RETUL FITも受けました。
それは、
- 身体構造と動作に対する科学的知見、データの豊富さ(これが半端なく奥深い)
- 元々医療分野から発展している
- 数値主義的な「こうしなさい」という押し付けではなく、データとフィーリングのすり合わせに重きを置いている
と、他のフィッティングサービスと異なり、バイクを身体に合わせる意味、意義を明確にしているためです。
そもそもRETUL FITの生い立ちが、二人の自転車好きな医者が起源であり、怪我せず無理なく楽に走れるポジション出しが根底にあります。
また、TARMAC SL5の時代から始まった「ライダーファースト」の理論がフィッティングにも普及しており、乗り手のフィーリングと科学的根拠を基にはじき出される数値との一致具合を確認し合う・・・いうなれば「答え合わせ」に近い調整方法が、私の考えと一致したためです。
なにか一つフィッティングを受けるなら、RETUL FIT
フィッティングなるものの存在を知ってからそう心に決めて、先日念願のRETUL FITを受けたのですが・・・どうも調整後のポジションがしっくりきません。
その理由は、ポジションの要になるクリートやシューズサイズ、クランク長の是非を全く調整せず、持ち込んだそのままの状態で新しいポジションを出していったからです。
本来なら、
- クリート位置はどこに配置するのが適切か?どうやって出すのか?
- クリート位置がずれたらどんな変化が起こるのか?
- クリート位置を基点に、サドルを上下前後させた際に起きる変化
- ハンドル落差の適不適
- 新しいクリート位置において適したペダリング方法
・・・などの説明があっても良かったと思うのですが、全くありませんでした。
なので、もう一度持ち込んでも肝心要なポイントを触ってくれない、もしくは触れないのなら、持ち込む意味は無いと私は思うわけです。
※RETUL FIT全般を指す話ではないです※
そういう意味では、以前までお世話になっていたフィッターさんの方が良かったなと、つくづく思わされます・・・。
つまるところ、RETUL FITはフィッターさんによって力量差があることを知ったわけです。
【IBFI-国際バイクフィッティング協会-との出会い】
期待していたRETUL FITが店舗によって力量差があるとなると、他を当たるしかありません。
ただ、RETUL FIT展開店を手当たり次第に数打てば当たる方式で回るわけにもいきません。
何か確固たる指標で以て、適切なポジションを教えてくれるフィッティングのメソッドを提供しているところは無いか探した結果、見つけました。
それが、IBFI、International Bike Fitting Instituteという団体です。
和訳:国際バイクフィッティング協会
プロ選手からそこら辺のサイクリングを楽しむ方全般を対象に、フィッティングのためのベンチマークを作り、それを全世界に広めるために作られた団体だそうです。
フィッターさんの実力によって「レベル1から4」までの階級が存在し、日本にはその資格を有する方が2名いらっしゃいます。
うち1名はなんとレベル4をお持ちだとか!
ただその方は横浜にお住まいなので、移動にとんでもない労力を要します。
そこで、今回はもう1名の方の下でフィッティングを受ける事にしました。
こうした資格を有するのであれば、それなりに満足はいくだろうけど、メソッドと自分の感性が合わなかったらどうしようか?と思って受けに行ったのですが・・・結果は想像以上でした。
【バイクフィッティングで変わったこと・変わらなかったこと】
まだ序盤も序盤ですが、バイクフィッティングを受けてみての変化点、そのままの点をまとめます。
だいぶ長々と書いてきたので、要点を先にまとめます。
変わったこと
- 過去最高に楽な姿勢になった上、ヒルクライムもスプリントもこなせる、何も犠牲にしないポジションを手に入れた
変わらなかったこと
- 無し=何もかも変わった(笑)
こんな感じになります。
ほぼ全ての項目が変わってしまいました。
サドルは下げる。
深めなクリート位置は捨てる。
長いステムも不要。
・・・もはやいじってないところが無いくらい、TARMACのパーツ構成および乗り方が変わりました。
そして目から鱗な発見がたくさんありました^^
どんなフィッティングだったか、これから詳説を書いていきます。
【実際に受けてみた~当日の流れ~】
今回は愛知県内にあるお店「バイクエッグ」様へお邪魔してきました。
ベースは、S-WORKS TARMAC SL6。
どんなメーカーの自転車でもOKと聞いていましたが、MADONEがケーブルフル内装なので、もしパーツ交換となったら時間がかかるし最悪即日で交換できないかも・・・という相談の上、まずはTARMACでポジション出し行ってみようということになりました。
フィッティングの流れは次の通り。
バイクのジオメトリー測定(フレームのことではなくハンドル幅やサドル高さなど)
→ 問診
→ 着替え
→ サドルサイズ測定
→ 身体アセスメント(20項目くらい)
→ クリートセッティング
→ 現ポジションを落とし込んだMUVE SLでデータ取り
→ 微調整を繰り返しながらデータ取り
→ ポジション決定後、バイクに反映
ということで、フィッティングスタート!
今回フィッティングをするに当たり、以下の条件を事前にお伝えしていました。
- スプリント重視なのでそこは外せない
- ヒルクライムで高出力で踏むと、10分持たず腰を痛めやすい
- 我流と個人フィッターさんのミックスでポジションを出している
- 落車も多数やってきている、骨折は無し
と、ポジション出しする上での条件や、過去の故障歴などもお話しております。
まず、初見で私のバイクを見たフィッターさんのご感想。
「かなり攻撃的ですね」
ですよね(笑)
バイクの寸法を測りながら、ハンドルの落差、サドルの前後位置が少し気になるとの事でした。
自分の感覚を頼りに楽になるようポジション出ししたものの、長年染みついた攻めのフォームはなかなか抜けていないようです。
それもそのはず。
中途半端にハンドル高さを上げ、上げた分下ハンが遠くなるように送っているので、結局乗車時の身体のリーチとしてはポジション出し前とあまり大きく変わっていないのです。
お次は問診。
聞かれた内容全部は覚えていませんが、だいたいこんな質問が来ました。
- 乗る時はどのくらいの時間、距離をかけて自転車に乗るのか
- 何年続けているのか
- 故障履歴(骨折や骨格に対する手術歴など、大きな故障があるか否か)
- 仕事内容(立ち仕事かデスクワークか、重い物を持つことがあるか)
などなど。
これ以外にも雑談に近い形で、問診が進んでいきます。
気になったのは、普段の生活での姿勢がどうなのか?という内容の質問。
RETUL FITでは、自転車に乗る時だけ特殊な姿勢を求めるのは少し違うという考えがあるらしく、普段取っている姿勢を主として、そこから大きく逸脱しない姿勢で乗り方を出していくこともロジックに含まれると。
私的には、自然体で取れる姿勢の中にヒントがある、という解釈です。
問診が終わったら、次に行われたのはサドルサイズの診断。
座骨幅から適切なサドルサイズを出すのですが、私の座骨幅は103mm。
スペシャライズドサドルだと「130mm」が適正サイズってことになります。
どういうことかというと、座骨幅+30mmが適正なサドル幅であり、それに近いのが130mmなのです。
現行のラインナップで幅130mmというと、POWERくらいしかありませんが、交換してもらうと
お、結構良いじゃん
と、お尻的にはポジティブな反応。
ただ、POWERはDIMENSIONよりも座面が後ろに行くため、これでは今のポジションを再現できないということで、あえなく元のサドルに戻りました。
一つ分かったのは、私にとって140mm幅級のショートノーズサドルは幅広すぎってことです。
結構普及している幅ですけど、なぜこの幅に各社が落ち着いているのかはよく分からないところですが・・・。
続いて、身体アセスメント。
ここはRETUL FITのやり方をベースに進んでいきます。
関節可動域のチェックなどに始まり、20種類ほどのテストを通じて身体の特徴をフィッターさんに確認していただきます。
関節の稼働制限や、筋肉の質については問題なしという判断をいただきました。
しかし、トーマステストという腸腰筋の状態を確認し終えた後、ある事実が判明します。
私は骨盤が傾いているということです。
仰向けで寝た状態だと、私は右ひざの方が高い状態になっているようです。
過去のRETUL FITで「脚の長さが違う」と教えてもらったと言ったので改めて確認してもらったのですが、足首を引っ張って揃えてもらった状態から体を起こしていくと、ずれた脚の長さが揃っていくらしいです。
つまり、脚の長さそのものは揃っていて、脚から上にある骨盤周りが、何らかの癖でずれてしまっていると。
なるほど、そんなことが起きてるのか、ほえ~・・・と思っていたのですが、思い返すと、実は私過去に友人とライドしている時、
「なんか座る位置、左右でずれてへん?」
と指摘されたことがあります。
今から9年前の話です。
その時からペダリングの仕方に既に左右差が出ていたわけです。
さらに思い返してみると、いつも左脚だけ踏み込みが甘い感触もありました。
右脚が良く踏めるようなサドル位置に合わせると、左脚は踏んでも力が乗るどころか踏みポイントを素通りしていくような感触を味わっていました。
加えて、脚を引き上げた時、左脚は上手くお腹周りに引き込めるけど、右脚は引き込めず、進行方向側に向かってベクトルが傾いた状態で上方向に上がるという違いも感じていました。
イメージすると、左脚は膝がお腹周りに引き込める、右脚は膝が顎の方向に向かう感じ・・・で伝わります?(笑)
今までなんとなく違和感があると思っていた身体の違和感の要因を解明してもらい、とてもスッキリした気持ちになりましたね。
これこそがRETUL FITの真骨頂でありますよ!
フィッターさんに診てもらわないと分からない身体的特徴を知る、それを加味してポジション出しを行う。
これがRETUL FIT最大の旨味です。
その次は、クリート位置の調整です。
「外部に話しても良い」と言われているものの流石に企業秘密だと思うので書きませんが、フィッターさん独自のやり方でクリート位置を出してもらいます。
クリート位置がどうなったかというと、一番下からほぼ一番上まで移動しました。
とんでもない大移動です。
クランク長のテストで、ちまちまクリート位置いじっていたのが全部意味ないくらいの移動です。
スペシャライズドシューズは最近、クリート位置を踵へ持っていこうとする風潮があるので、開いている穴が結構後ろ寄りです。
なので、つま先方向への調整代があと2~3mmくらいしか無い位置まで上がって決ました。
とんでもない変化ですが、力を乗せるべき位置が私の足だとそこにあるらしいので、その位置に合わせてもらいました。
少し嫌な予感がよぎりますが・・・結果は後ほど。
以上まで済んだら、いよいよ測定用のマシン「MUVE SL」に乗っていきます。
これですね^^
初めに、調整前のバイクポジションを完璧に再現します。
その後身体の関節部位にモーションセンサーを貼り付け、ペダリング動作を専用のパソコンで確認していきます。
RETUL FITの場合、各関節ごとに稼働域の推奨範囲があり、そこを逸脱したら改善する方向で一度調整が入ります。
しばらくペダリングしてみて、要調整する項目が挙がってきます。
- KOPS(クリートに対する膝関節の前後位置)が後ろ過ぎる
- 上死点で足首角度が大きく曲がりすぎてレンジを越えている
- 下死点でも踵が下がって足首角度がレンジを越えている
- 上半身と腕の開き角が少し大きめ(90度が理想に対し、5度くらい開き気味)
上記4点を主に修正していくことになりました。
まず、上半身と腕の開き角について。
これはステム長の変更ですぐOKが出ました。
結果的に100mmステムが90mmステムになります。
凄いことになったのが、落差。
推奨値にしようとすると、最適なステムの角度はなんと6度!
TARMACよりスタックハイトが低いFOILやS5、TMR01に、17度とか20度とか深めなステムを使ってきた私からしたら、もう驚きでしかありません。
驚くどころか、目の前の現実を受け入れられませんでした。
長らく、それが私にとって「必要な物」という認識でいましたので。
でも、意外と一般的なステムで52サイズのTARMACに乗れてしまうことが分かったのは大きな収穫です^^
次に足首角度について。
いわゆるアンクリングというものです。
170mmクランクを使っていた時の癖で、上死点を無理やり越えていくために足首を折りたたむペダリングを身に付けていましたが、これがあまり良くないとのこと。
またサドルが後ろ過ぎるが故に前蹴りのような乗り方になっているから、踵も下がってしまっていると。
かなり汚い乗り方になっていたようです^^;
サドルを前へ移動、そして下へ移動という修正で対処。
ここまではイージーだったのですが、問題は最後のKOPSです。
推奨レンジは、クリート位置から-5~-35mm。
つまり、後輪側へ5~35mm後ろに膝関節があるのが理想らしいのですが、私の身体だとTARMACでポジション再現ができるかギリギリのところにサドルが来てしまうという問題が発生。
大腿骨が短いのか?
そういった理由があり、サドルはDIMENSIONのままいくことになったのです。
そもそもここまでは別のサドルでポジション出ししていたのですが、KOPSを理想的な位置に持ってこれないという理由から、DIMENSIONが引き続き使用することになった、という経緯です。
何はともあれ、DIMENSIONにサドルを交換し無事ポジションが出ましたので、後はこの結果を記録し、TARMAC SL6に反映させて終了です^^
【TARMAC SL6はこう変わった】
というわけで、実に4時間半におよぶフィッティングを終えた私。
最終的にTARMAC SL6はこうなりました。
元々がこれ。
大きな変化はハンドル周り。
ハンドルが
ONEbyESU J-Carbon SuperAgree → ENVE SES AERO
ステムが
DEDA PISTA 20度/110mm → SYNCROS 6度/90mm
に変わりました。
サドルは
- 前後位置
- 高さ
こう変化しています。
肝心の乗り方ですが、
- これまで → 身体が転そうになるくらいの深い前傾姿勢を駆使して、脚に荷重を乗せる
- フィッティング後 → 上半身は起きたが、足を真上からストンと落とす感覚だけでペダルに力が伝わるようになった
と、言葉で表現するとこんな感じ。
チープな語彙で物を語っているので(笑)肝心な部分が全く伝わってないかもしれないのでまとめると、
脚の重みがそのまま力として使えるようになった
これが最大の変化です。
良く聞きませんか?
「脚は重いから、脚の重さを利用してペダリングしろ」
これを地で行くポジションが手に入ったのです。
最初は違和感満載でしたが、通勤で乗り込むうちに、36キロ前後なら力を入れなくても勝手に出るようになりました。
意識していることは「脚を真上から落とすこと」。
40キロ以上と、ヒルクライムではまだ感覚の切り替えができていませんが、調子が良いと42、3キロでもそう心拍が上がらずにキープできてしまいます。
今このポジションでおかしいと感じていることは、「スピード」と「ワット数および心拍数」が、自分の中の感覚と乖離してきていることです。
速すぎるのです。
TARMAC SL6でこれなので、MADONE SLRだと・・・次回のフィッティングが楽しみです(笑)
【まとめ】
最後に、まとめ行きましょう!
今回のテーマは以下の通り。
【フィッティング】IBFI資格保有者にポジションを見てもらった話【一度受ける価値あり】 でした。
そして、本稿の結論は
疲れない!でも速い!気持ち悪い!
これですね^^
私の中のフィッティングの概念が大きく変わりました。
そして、これまでずっと刷り込みのように言われ続けてきた「レースポジション=低く・遠く」という神話が、完全に崩れ去りました。
去年の今頃、Cervelo S5を手に入れた私。
対シマノ鈴鹿用ポジションとして調整してもらったのが、上の写真です。
サドルをガンガン前へ出し、ハンドルもハブ軸を大きく越えていくくらいのリーチを確保していたのです。
フレームがでかくなっているとはいえ、
S5が
- 48サイズのリーチ:369mm
- ZIPP SL88ハンドル:87.5mm
- ステム:130mm
- 合計:586.5mm
TARMAC SL6が
- 52サイズのリーチ:380mm
- ENVE SES AEROハンドル:79mm
- ステム:90mm
- 合計:549.0mm
実に35mm以上も短くなっています。
スタックハイトも、フレームとステムの合わせ技で20mm以上アップ。
ところがどっこい、このポジションになってから上りも、平地巡航も、スプリントもやりやすくなっているのです。
特にスプリントが顕著で、今までは直に力を乗せるとすぐふくらはぎが攣ってしまうがためにクリートを深くしていました。
ただしこれは「常に筋力を使い続ける前提で効果的」という苦肉の策でもありました。
フィッティング後、適切なポジションと共にクリートが前に移動したことで、ちょっとした加速なら体重を使うことで事足ります。
そこに軽く筋力を発揮することで、アタックの要領で簡単に50キロオーバーまで持っていけます。
ただし下手糞なのでまだコツが掴めておらず、すぐ疲弊します(笑)
ともかく、何回乗っても
今までの常識はなんだったんだ・・・
という気持ちでいっぱいです、本当に。
とはいえ、MADONE SLRには別のフィッティングを試そうかと考えてもいるので、また記事にアップしようと思います。
以上、参考になると嬉しいです^^
それでは今日も、ありがとうございました!