【日本未発売】S-WORKS 7 Laceを徹底的に解剖する【ARES完全敗北か】

こんにちは、コウです^^

それでは今日も元気よくやっていきましょう!

本日のテーマはこちら。

 

【日本未発売】S-WORKS 7 Laceを徹底的に解剖する【ARES完全敗北か】

 

こういうテーマでやっていこうと思います^^

本ブログの読者様にとって、私がS-WORKS SUB6を愛用している事は既にご存じかと思います。

まだ見ていない方はこちらのエントリーをどうぞ^^

で、S-WORKS SUB6というか第6世代S-WORKS全てですが、アッパーが薄いので伸びるのが早いのです。

SUB6に代わるシューズとして、ARESを買ったわけです。

が、上記エントリーでも書いていますが、本当はS-WORKS 7の紐版が欲しいとずっと考えていました。

しかし皆様ご存じの通り、日本での発売はありません。

加えて、現状日本向けに売られているシューレースシューズは選択肢が少なすぎます。

 

ずっと悶々としていたのですが、突然その日は訪れました^^

タイトル見れば分かりますが、見つけてしまったのです、S-WORKS 7 LACEを!しかもジャストサイズ!

即行で仕入れましたね^^

S-WORKS 7を持っていたものの手放した経験がある私。

一瞬その時の経験が脳裏を過りましたが、こういう時はとりあえず手に入れて試してから考える!

これが私のモットーです^^

 

ジャーンってね(笑)

ここにある何とも言えない奇抜なカラーリングのシューズが、S-WORKS 7 LACEです。

 

というわけで今回はダレトクネタですが、日本未発売のS-WORKS 7 LACEを徹底的に斬ってみようというネタです^^

さっそく調査&インプレッションと行きましょう。

 


【実はS-WORKS 7ロードシューズには血縁がたくさんいる

 

日本向けに販売されているS-WORKS 7は、実は結構なラインナップが出ています。

スペシャライズド公式サイトに行けば全部分かりますが、簡単にまとめちゃいます^^

兄貴分のS-WORKS 7

出典:スペシャライズド公式より

泣く子も黙る、ベストセラーシューズの最新鋭ですね^^

私もかつて所有していましたが、とある理由から売り払ってしまいました。

ちなみに私がシューズを売却しまくっている理由はだいたい同じ理由です。

 

次男坊のS-WORKS 7 VENT

お兄ちゃんが薄着(エアダクトとアッパーのメッシュ化)になって登場したのが、このVENTですね^^

S-WORKS 7のアウトソール見たら、ところどころ

なんか不自然にくぼんでるな~?

と思っていましたが、そういう事だったんですね(笑)

 

末っ子のS-WORKS ARES

私も所有する、踏み心地以外は優秀なシューズです^^

左右のアッパーをBOAダイヤルで引っ張る構造から大変化!

かなりキワモノ感ある見た目ですが、全周包み込んで締め上げるアッパーの作りは、どのシューズにも似ていない独特な履き心地です。

 

親戚其の一 コレクションシリーズ

サガンとスピード・オブ・ライトですね^^

スペシャライズドはほぼ毎年いろんな限定モデルを出してくるので、限定もの好きな人泣かせですよね(笑)

個人的に結構攻めてたと思う限定モデルは、S-WORKS 6のUSAリミテッドでした。

出典:シクロワイアードより

派手、とにかく派手!!

流石アメリカ企業^^;

 

親戚其の二 S-WORKS EXOSとEXOS99

EXOSだけは同じ家系とは思えないほどのキワモノです。

とにかく純粋な軽さを追い求めたモデルで、多分ロードシューズ界隈で最軽量記録を持っているのはこれの紐版「EXOS 99」じゃないでしょうか?

インプレ記事を読んでいる限りこのシューズもそれなりに高評価ですが…私的には無しですね。

SUB6でシューズの軽さの重要性は確かに学び得ましたが、EXOSは軽さのために色々失ったものが多いのでね^^;

言うなれば、ホイールに近いかも?

 

(日本人にとっては)隠し子 S-WORKS 7 LACE

今回のメインディッシュ、日本未発売のシューレース版S-WORKS 7です。

そう、S-WORKS 7には紐締めのシューズがあったんですよ。

同時にMTB用のRECONというモデルが出てたのですが、そちらはBOAもあるしシューレースもあったんです。

しかし、なぜかロード用はシューレース版を出してくれないという。

よっぽどSUB6の売れ行きが悪かったんでしょうか。

ただS-WORKS 7 LACEも公式の在庫が全然無いので、そろそろカタログ落ちかもしれないですね。

ちなみにえらく奇抜なカラーリングですが、基本となる黒もちゃんとラインナップにはありますよ^^

 

 

 

まあ、全体を通して、お兄ちゃんだの親戚だのって、なんの話やねん!ってね^^;

 

 


【S-WORKS 7 LACEとS-WORKS SUB6

外観を見る

 

という事で、図らずも念願の正当なSUB6後継品を手に入れましたので、早速どんなシューズか紐解いていきましょう^^

 

上から見る

写真角度の問題のようにも見受けられますが、トゥ部分の形状は7 LACEもSUB6も差異はありません。

A. 同じところ

  • レースの通しは6つ穴
  • アッパーとタンは分離している
  • アッパーは相変わらず薄い(側面は透けて向こう側が見える)
  • 履き口が足型に沿うところ(結構気持ちいい^^)
  • シューレースの素材、編み方(平織り)、伸びにくさは前作同様秀逸(シューレースには拘っている模様)

B. 違うところ

  • レースの通し穴にハトメがある(4箇所も!)
  • 少し重い(SUB6比で実測15gほど増えている)、タンが厚い影響か。ARESよりは実測20g軽い
  • トゥボックスの形状変更と、スペースが広い
  • パッドロックヒールの変更
  • ソール形状

個人的に驚いたのが、ハトメの追加ですね。

私もDIYでSUB6に片側2箇所ハトメを追加していますが、これは要ります^^;

追加前は通し穴が広がって伸びてしまい、しかもそのペースが結構早くて「このままいくと裂ける!」って危機感覚えました。

 

横から見る

 

正直横から見た印象はそんな大きくは違いません。

ただ、クリートの厚みが違うので分かりにくいですが、つま先の高さが少し違います。

これが後々響いてくるのです…。

 

 

SOLESTARもバッチリ入ります^^

ARESやS-WORKS 7みたいに、変にSOLESTARが浮いたりはしないですね。

 

インソールは純正ですが、クリート付きの実測重量です。

クリートが約20グラムなので、片側220グラムほど。

シューレースのシューズとしては標準的です。

SUB6は200グラム切るほど軽いですが、アッパーが薄いので耐久性が犠牲になっています。

7 LACEにはここは期待したいです^^

 


【現役S-WORKS SUB6ユーザーが真剣にインプレする

 

 

という事で、最近よく走りに出かける鈴鹿スカイラインで試してきました^^

やっぱり走ってみてどうかですよね。

 

もったいぶるのもあれなので、結論から先に言っちゃいましょう。

S-WORKS SUB6とS-WORKS 7シリーズの良いとこどりをしたシューズです!

履き心地はS-WORKS 7譲り

最も違うと感じたのが、つま先~母指球・小指球周りのゆとり

S-WORKS 7シリーズだから当たり前と言えば当たり前ですが、とにかくどこもきつくないのです^^

連続で履いてた最長時間は4時間程度ですが、どこも痛くない

一番びっくりしたのが、足のどこにも赤くなる箇所がないのです。

圧を受け続けると、皮膚表面が赤くなる経験って無いでしょうか?

これが無い!

それだけ足にかかる偏荷重が減少していると考えて良いでしょう!

どんなシューズを履いても皮膚が赤くなっていたので、もう仕方ないと思っていたのですが、7 LACEだけは違いました^^

 

一方、SUB6の同じ付近の履き心地を言葉にするなら、ぴっちり

特に小指球の付近はアッパー高さが低めなのか、小指球の付け根が少しアッパーを押し広げる感覚があります。

それですぐどこかが痛いとかは出てこないですが、大体2時間のライドでも足の一部が赤くなります。

6月半ばにSUB6でビワイチに行きましたが、小指が少し痛みましたね…。

もう少しこの痛みが何とかなればと思っていたのですが、7 LACEはそれを容易く凌駕してきました^^

 

踵のホールド性も秀逸

 

踵と書きましたが、踵も含め足首全体の包み込み方が素晴らしいです^^

この辺は第6世代S-WORKSシューズの時からの特徴ですね。

パッドロックヒールも、第6世代の「アキレス腱を指2本でつまむ」から、第7世代は「掌全体で包む」に変わったわけですが、当然その特徴も継承しています^^

この踵のホールド性が、スペシャライズドシューズの特徴でもあります。

 

踏み心地は意外とSUB6に近似している

7 LACEはSUB6に踏み心地が似ています。

これはS-WORKS 7、ARESと決定的に異なるポイントです。

同じインソール(SOLESTAR)で何回ARESと7 LACEを履き比べても、踏み心地が異なります。

ソール内側の形状がまるっきり違うくらいの印象を受けました。

端的に言うと、母指球にピンポイントで荷重かけて踏み込むペダリング動作がとってもしやすい^^

私がSUB6とSOLESTARを好んで使う最大の理由です。

流石はSUB6の後継機!…と手放しに喜ぶのも良いですが、なぜこの違いが生まれるのかが気になるのが私の性。

後ほどこれについて考えてみます。

 

足首の稼働のしやすさはSUB6譲り

レースアップシューズのメリットの一つに、足首の稼働のしやすさがあります。

スプリントのように素早くペダリングする動作において、足首の可動域が制限されるのはなるべく避けたいもの。

このシューズはそんな心配も他所に、SUB6同様スパンッスパンッと伸縮させる事ができます^^

 

一方、BOAシューズって足首の可動域を制限してくるシューズが多いんです。

かつて履いていたRC9も、S-WORKS 7も、試着したシューズも含め大体のシューズがそうです。

海外の人は足のサイズが大きいのは有名な話ですが、基本的にサイクルパーツのブランドは海外が多いです。

彼らの足型に合わせてシューズ開発したら、小さめサイズになるとアウトソールが反りすぎてクリートが変形してしまう」という話もあります。

これですね。

完全に憶測ですが、アッパーがやけに足首に食い込むのはそういう事情もあるのかもしれません。

それとも、そこまで覆わないとBOAダイヤルでは足を押さえつけられないのか。

色々考えられますが、まあ現時点での結論は、私の足は単純にBOAダイヤルと相性が悪い、ここに落ち着きます(笑)

 


【ARESと7 LACEで踏み心地が異なる理由を考察

 

さて、前項で記述した、踏み心地がARESやS-WORKS 7と異なるというお話。

なぜこの違いが出てきたのかを考えてみましょう。

ちなみにインソールはどれもSOLESTARを入れています。

 

 

SUB6は特に関係ありません(笑)

最大の違いはトゥスプリングの差と考えています

トゥスプリング、聞きなれない方も多いかと思います。

ランニングシューズの世界では一般的みたいですね。

要は「地面からのつま先の反り具合」の事を言います。

非常にざっくり書きますと、靴を履いて私たちは歩く、走る以上、トゥスプリングはある程度必要です。

完全フラット状態で歩くと足を蹴りだす、足を前へ出す動作の度に筋肉を使うことになります。

またつま先が地面に引っ掛かりやすく、転倒しやすくなります。

トゥスプリングを付ける事でこの辺が改善され、より転がっていきやすい靴になるので、ウォーキングシューズ、ランニングシューズ、スニーカー問わず動きやすい靴になるというわけです^^

 

このトゥスプリングが、ARESと7 LACEにどう関係してくるのか?

一応分かりやすく書いたつもりです(笑)

赤線がARES青線が7 LACEの靴底の形状を示しています。

7 LACEの方が、つま先側が反り上がっていることがお分かりになりましょう。

感覚的な表現になりますが、ARESは7 LACE、SUB6よりもトゥスプリングが低く付けられている感じがするのです

要は、ARESの方が足の形がフラットになる。

これでどんな差が出るのか?

  • 母指球にダイレクトに荷重をかけられない

これですね^^

短距離走のスタートダッシュがイメージしやすいと思いますが、あの瞬間の足の形を取ってみてください。

つま先が立って、足がピンと固くなるのが分かると思います。

 

歩く時、立っている時、こういう感じで足はベタっと地面に着いていると思います。

この時、足は柔軟そのもので、どこにも負荷はかかっていないです。

 

それをこうしてつま先を立ててあげると、足全体が硬直するのを感じられると思います。

なぜつま先を立てる必要があるのか?

つま先を立てると足がハンマーのように固くなり、大腿四頭筋、ヒラメ筋、臀筋といった筋肉群のパワーをダイレクトに地面に伝えられるからです。

いくら筋肉を鍛えても、いくらソールを硬くしても、いくら機材を高剛性にしても、力を伝える経路の途中であり、ペダルに力を加える直接の要因である「足」そのものがへなへなだと、ここでロスしてしまうわけです。

そこでシューズ側でつま先を立ち気味にしてあげて、ダイレクトなパワー伝達のサポートをさせるという考えです。

勿論スプリントにも応用が利きます^^

下死点から上死点への足の引き上げという観点においても、トゥスプリングがある方が素早く動けると思います。

これが、私がS-WORKS SUB6とSOLESTARの組み合わせをこよなく愛する理由です。

反対に、S-WORKS 7含めこれまで使ってみたものの満足いかなかったシューズは、ことごとくトゥスプリングの問題で手放してきました。

 

ただ、トゥスプリングの付けすぎはデメリットもあります。

それはこちら。

  • 慣れないと特定の筋肉に負荷が集中し、すぐ疲れたり、酷いと脚攣りを引き起こす

これですね。

特に気を付けたいのが、アキレス腱~ヒラメ筋の攣りです。

つま先を立てると足全体が硬直すると同時に、アキレス腱やヒラメ筋も動きます。

動くだけなら良いのですが、これら筋肉は通常のペダリング中にも踏み込みの補助として機能します。

加えてスプリントでも動くとなると、小さな筋肉にかなりの負担を強いる事になります。

従って、レース中の筋疲労のマネジメントが必須になってきます。

ただそれを差し引いても、トゥスプリングに拘る価値はあります^^

 


【まとめ】

 

最後に、まとめ行きましょう!

今回のテーマは以下の通り。

【日本未発売】S-WORKS 7 Laceを徹底的に解剖する【ARES完全敗北か】 でした。

本稿の結論としては以下の通り。

  • S-WORKS 7 LACEはS-WORKS SUB6とS-WORKS 7シリーズの良いとこどりをしたシューズ
  • S-WORKS ARES、7よりもSUB6の踏み心地に近い (トゥスプリングの差の可能性大)

これですね^^

かなりマニアックな機材紹介になってしまいましたが、海の向こうにはこんなに魅力的な商品が隠れているのです^^

日本でレースアップシューズというと、

  • GIRO EMPIREシリーズ
  • DMT KRSL
  • S-WORKS EXOS99
  • NIMBL AIR・AIR ULTIMATE
  • LAKE KX333(競輪用)

が有名ですね。

中でもGIROは昔から愛用者も多いですし、派生モデルであるTECHLACEなんていうモデルも出てくるくらい、シューレースは再評価されています。

最近はNIMBLが台頭してきていますね、結構カッコいいです^^

BOAダイヤル搭載シューズが圧倒的に多い昨今、見た目はレトロだけどポテンシャルはBOAに引けを取らないレースアップシューズを、私からは皆さまに推させていただきます^^

試着会などがあったら、是非レースアップシューズを履いてみて下さい!

 

以上、参考になると嬉しいです^^

それでは今日も、ありがとうございました!

 

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