【足元をしっかり固めよう】自分に合うシューズを選ぶための”軸”について考える

こんにちは、コウです^^

それでは今日も元気よくやっていきましょう!

本日のテーマはこちら。

【足元をしっかり固めよう】自分に合うシューズを選ぶための”軸”について考える

こういうテーマでやっていこうと思います^^

 

スポーツバイクの世界に初めて入ると、ママチャリとの装備の違いについて驚く事請合いです。

その中でも、見た目にもインパクト有り、機能的にも走りへの影響力が高い機材がビンディングシューズです。

スキースノーボードをやる方なら「ビンディング」は聞き慣れた言葉かな?と思います^^

「ビンディングペダル」と合わせて、足と自転車を物理的に固定してしまうこの機材。

んですから、足の動作がダイレクトに伝わるというメリットがあります。

但し、物理的に固定されるという事は、クリートの前後・左右位置、ペダル側の固定力(ばね力)、クリート稼働量、シューズのフィット感などが適切でなければ、関節や筋肉が故障しやすくなるというデメリットも孕みます。

もちろんクリート位置も大事です。

ですが、長時間履き続ける以上、足の中のあらゆる神経を通じて皆さんの脳に直接訴えかけてくる点で、ビンディングシューズのフィット感の方が大事だと思いませんか?

だからこそ、私は常に足にバチっと合うシューズを履くことが肝心要と考えています^^

 

というわけで今回は、シューズを選ぶ時に私が何を軸に据えているか、そのポイントをご紹介致します!

正直合わないシューズを履き続ける事ほどの地獄って無いですからね(笑)

ぜひ参考にしてみて下さい!

 


【ビンディングシューズは”フィット感”が重要

 

ビンディングシューズというと、スニーカーに比べると以下の特徴を持っています。

  1. 靴底がアホほど固い
  2. 特殊な締め方をする
  3. アッパー生地が全体的に固め

このうち、シューズ内における足の快適性に直接影響を及ぼすのが1番3番です。

サイクリングは長時間走り続ける事が多いため、時間が経つにつれて足がむくんでくるなど、走り始めの時と比べて足の形が僅かながら変わる事はままあります。

その分シューズ側も足の形に合わせて変化してくれれば何も問題ないのですが、問題が一つ。

世に出回っているビンディングシューズのアッパー素材の大多数を占める「合皮」は、基本的に伸びないんですよ

特に合成皮革で全身武装した今のビンディングシューズは尚更。

アメリカの「LAKE」のように本革シューズを製造するメーカーが沢山有ればいいのですが、他に本革シューズを扱うメーカーは

  • Doromarti(イギリス)
  • EKOI(フランス)

くらいしか見当たりません。

要するに、めっちゃ少数派って事です^^;

各メーカーの本革シューズを知りたい方は、以下のリンクよりどうぞ。

全部が全部本革シューズだったら、手入れくらいのデメリットのみで足馴染みの良いシューズを皆さん使う事が出来るのですが、そうはいかないのが現実です。

クッションや形状をどう工夫したって、硬く伸びにくい合成皮革のアッパーはどこかしら足に負担をかけてくるもの。

だからこそ、しっかり吟味し、時間をかけてじっくり履き比べる事が大事になってきます。

 


【ビンディングシューズ選びの基準は 3つ だけ

 

私はハンドル、ステム、サドルの「定番交換パーツ」については10数種類は試してきましたが、実はシューズもその一角を担います

シューズに関してはもっと多く、20足はゆうに超えます。

それだけダメな選び方を沢山してきたわけですが、それ故にシューズの屍を乗り越えて辿り着いた境地こそ、今からお伝えするポイントになります^^

 

シンプルに、シューズ選びの基準は、次の3つです。

  1. 踵が絶対浮かない事
  2. どこか一部だけが強く当たっている感覚がない事
  3. アウトソールの反りが、力を入れやすい足の反りと一致する事

傍から見たらすごく当たり前のような事を書いていますが、意外と見極めが難しいですよ(笑)

順番に見ていきましょう^^

 

踵が絶対浮かない事

 

絶対疎かにしてはいけないポイントです。

もう一度言いましょうか。

絶対疎かにしてはいけないポイントです。

くどいですね、すいません^^;

 

強い踏み込み、軽く回す、200rpmオーバーのハイケイデンス、引き足etcetc…

全てのペダリング動作の軸になるのが、踵のホールドです。

シューズメーカーさんやショップさんのHPを覗くと、ちゃんと明記されているところもありますね。

私の場合、ちょっとでもシューズの踵ホールドが甘いと、無意識のうちに他の部位に力が入り、踵をシューズのヒールカップに押し付けに行こうとする動きが発生します。

否が応でも踵をシューズに保持されたい!という意思の表れなのかもしれません(笑)

ただその弊害として、本来使う必要のない筋肉を使う上、自然なペダリングから遠のいて無駄に力むため、疲労が早く出る、筋肉を痛めやすい(主にふくらはぎ、アキレス腱など)といった症状が出る事があります。

実際私も体験した事です。

 

で、ここに私なりにもう一点付け加えるとするならば、

クロージャーを強く締めこまなくても踵がホールドされる事

これですね。

最低限このくらいのホールド力は欲しいところです^^

なぜか?

踵を浮かさないようにクロージャーを強く締めこみすぎると、今度は足全体の動きを制限してしまうからです。

これは次の項目と重なる部分が多いので詳細はここでは書きませんが、締めこんでようやく踵が浮かなくなるようだと、全然フィットしていないと言わざるを得ません。

 

なぜここまで踵のホールド性に拘るのか?

それは、踵は甲の押さえつけやつま先などと違い、後から調整が効かない部分だから

例えば甲が痛ければクロージャーを緩めれば良いし、つま先をもっと押さえたいなら、クロージャーを締めれば解決します。

ですが、踵はシューズそのものの作りこみ、もっと言うとメーカーの設計思想で決まる部分です。

なので、緩いシューズは何をどう頑張っても緩いフィット感のままです。

だから、私は踵のホールドにうるさいです。

 

踵が浮くかの確認方法については、つま先立ちしてみる事をお勧めします

踵のホールドが薄いシューズでは、踵が上へずれていくのがはっきり分かりますからね^^

 

どこか一部だけが強く当たっている感覚がない事

どこかってどこやねん!?

っていう質問に回答しますと、

つま先、甲、足首、くるぶし、土踏まず、踵

以上になります。

結構多いでしょう(笑)

特に合皮の固さが残る新品状態でこれを完璧にクリア出来るシューズは多くないです。

私の場合、S-WORKS SUB6くらいなものでした。

やはり紐シューズ、最高なのかもしれません^^

 

それぞれ何に注目しているのでしょう?

順番に見ていきましょう^^

 

つま先横幅、縦方向の空間的なゆとり

この項目だけチェックポイントが多いので、箇条書きにします。

  1. 片足を前に出して、前足の拇指球に荷重をかけた時、シューズ横方向と足との間に痛みや嫌な圧を感じないか?
  2. つま先でインソールを掴みに行く感覚でグーパーしてみて、上方向から嫌な圧を感じないか?
  3. 嫌な圧を感じる場合、それを緩和する機構がシューズに備わっているか?

横方向は単純にシューズ横幅と足の幅が合っているか、少し言い換えて、母指球と小指球がシューズのアッパーに押されないかを見ています。

母指球、小指球が痛む原因の大多数がこれです。

動力伝達の要になる母指球-小指球のラインを痛みでぶち壊してしまうのは、非常にもったいない話です。

ここの痛みが一度出てしまったら、シューズを履き続ける以上どうにもできない事が多く、酷いと翌日になっても痛みが治まらないくらい悪化します

私はそんな状態になってでも無理に小さめシューズを履き続けた結果、痛みに慣れる事も無いばかりか、若干外反母趾になってしまいました

そんな横幅ですが、大抵の場合はワイドサイズに履き替える事で解決します

但し、メーカーによってはワイドサイズがかなりぶかぶかだったり、そもそもワイドサイズの設定自体が無いというメーカーもあります。

酷いメーカーだとヒールカップまでワイドにして、文字通りシューズがデブったかのような大きさにして「これワイドサイズな!」って出してくるメーカーもあります。

この場合そのシューズメーカーは避けた方が良いです。

拘って使いたいなら、まだワンサイズ上げた方がマシなレベルです。

 

もう一つ、グーパーとは何かというと、シューズのトゥボックス、つま先の空間的余裕を確認しています。

掌をシューズのソールと見立てて下さい。

通常はこの状態でシューズのサイズを合わせると思いますが、

踏ん張りを効かせたい時は指がソール側を掴もうとする動きになります。

私もたまにやっています。

 

動きによってはつま先が上へ反る動きもします。

こっちはよっぽど無いですが、一個前の「ソールを掴もうとする動作」において指関節が上へ行くので、トゥボックスの上方向のゆとりを見る、という意味合いで、このように確認しても良いと思います。

 

ただ単に足を入れるだけならトゥボックスの余裕など確認する必要は無いですが、私はつま先は手指と同じく、負荷や状況に合わせてグーパーしても良いし、必要に応じてするべきと考えます

故に、ここの空間的余裕は確認していますね。

足指に力が入っていないパー状態が自然、それ以外は何がしの負担がかかっているからNGという方もいますが、限定的な使用になれど、指先をグーにした方が瞬間的により多くの筋肉を動員できます。

その為、アタックがかかる場面やヒルクライムの踏ん張りどころなどを想定し、足指をグーに曲げてもアッパーに当たらないかは確認された方が良いかと思います。

普段ここに空間があっても、違和感はそう無いですし、あって困るものでは無いです^^

 

甲:クロージャーを締め込んで行った先での圧のかかり方

今主流のクロージャーというと、BOAダイヤルですね。

個人的にBOAダイヤルは好きではないのですが、それは置いといて。

この手のクロージャーは基本的に甲の上から締め付ける機構が殆どですが、締め込んでいくと、甲の骨が出っ張っている箇所に圧が強くかかり始めます。

 

それがここ、リスフラン関節です

リスフラン関節とは、中足骨=足指の骨という箇所それぞれと、足の甲の骨の間にある関節を指します。

足の全体構造の中心であり、中でも2趾、人差し指のリスフラン関節はその頂点となります。

ここをダイレクトに下に押し付ける位置にクロージャーが通っていたら、クロージャーを締め込んだ時に足のバランスを崩壊させかねませんし、足指の動きに連動して動くため、常に圧力に晒されます。

特に私の場合、右と左で関節の出方が異なり、左足だけ大変痛む経験をよくしました。

昔はまだ若かったのでそれでも我慢して走った結果、2日ほどまともに歩けなかった事もあります

その時履いたシューズは、スペシャライズドのS-WORKS 7とSCOTT ROAD RCでしたね。

SCOTTは全然履いている人を見ませんが、S-WORKS 7はTORCHが登場した後も未だに愛用者も多いシューズです。

 

そういえばふと思い出しましたが、S-WORKS 7はタンが異様に厚いんですよ。

タンと言うのは、アッパーの構成部品の一部で、クロージャーの圧が足にダイレクトに伝わらないようにする「クッションパッド」のようなものです。

BOAダイヤルって締め込んでいくと、最短距離=直線的に締め込んでいく事になります。

でも足の形状って三次元的と言いますか、丸みを帯びています。

いくらワイヤーがしなやかであっても、丸みを帯びている形状の物に真っすぐな線を押し付けていく以上、接線方向を頂点に高い圧が生じます。

それを誤魔化すためのあの分厚いタンなのでは…と考えられなくも無いです。

やっぱりBOAダイヤルって本当に良いのかな?

 

足首(主に足首の前側):タンと足首が触れる部分が硬くないか

先ほども出てきました、クッションパッド的役割を持つタン。

素早い回転を実現するには足首の柔軟性と動きが重要になるのですが、タンが硬いと足首の稼働範囲を狭めてしまいます

素早くペダルを回したい時、脚関節を大きく動かしていてはケイデンスがなかなか上がりません。

なので、足首を大きく伸縮させて、脚関節の動作を抑えつつ回転を上げていく、という手法もあります。

でもこれをし辛いのも、BOAダイヤルのシューズに多い印象…。

その中でも比較的良かったのはフィジークのVENTO INFINITO R1でしたね。

足首に当たる部分が柔らかい素材に変わっているので、気になりませんでした。

 

今はもう売却してしまいましたが。

 

足首という非常にデリケートな部位に接する事から、タンに切れ込みを入れてしまう人も中にはいるようです。

私も昔中古のシューズでやってみた事がありますが、かなり良くなります。

そういう手もあるんだ程度に、ご検討下さい^^

あ、タンが硬いからって無理に馴染ませようと、足首をぐりぐり動かすのは以ての外です。

 

土踏まず:土踏まずをピンポイントで支えに来るシューズはNG

今時こんなシューズは無いですし、どっちかというとインソールの問題ですね。

土踏まずは本来足のバネ的役割を果たしています。

故に、疲れたら潰れるのが普通です

これにはビンディングシューズの特性も関係します。

まず、ビンディングシューズはソールが硬く、ランシューズやスニーカーみたいに変形しません。

故に足の形もある程度は固定されますので、インソールで固定してやれば文字通り「足裏全体」でパワー伝達が可能になりますね。

だけど、一つ考えて頂きたいのが、ダンシングでもシッティングでも、ヒルクライムでもダウンヒルでもスプリントでも、足の形は本当に同じ形状のままなのか?という事。

土踏まずを埋めてしまうインソールやシューズが一時期流行りましたが、元気なうちはそれで良いかもしれません。

ただそれは、本来意味あって「土を踏まない」のですから、そこへの当て物はただただ緩やかな体の破壊をしているに他なりません。

最近のシューズではあまり見かけませんが、土踏まずの辺りが妙にもっこりしていたら、疑ってみるのも有りです

 

アウトソールの反りが、力を入れやすい足の反りと一致する事

今回の記事の中で、最も見極めが難しい内容です。

だって何を以て「ソールが反っている」「ソールがフラット」と言うかなんて分かりっこないですもの。

ただ、この内容自体は昔読んでいたブログの記事がヒントになっています。

 

まず、どこを見ているのか?

アウトソールの「足と触れる側」つまりシューズの中側の反りの事を指します。

次に、何を伝えたいのか?

母指球を起点に足は反る、真っすぐになりますが、この時自分の足が高負荷をかけ始めた一発目で、反らせた方が力が入れやすいか、真っすぐ目の方が力が入れやすいか、どっちの方が好きかをよく感じ取る必要があります。

ですので、合わなかったら捨てる覚悟でシューズを選ぶ方が良いかもしれません。

有名所でアウトソールが反りか、フラットかまとめましたので、ご参考にどうぞ。

  • フラットソールのシューズ→ノースウェーブ、ボント、シディ、ジロ、レイク
  • ウェーブソールのシューズ→シマノ(RCなんとか以降)、スペシャ、スコット、ボントレガー、フィジーク、DMT

 


【まとめ

最後に、まとめ行きましょう!

今回のテーマは以下の通り。

【足元をしっかり固めよう】自分に合うシューズを選ぶための”軸”について考える  でした。

そして、着目するポイントは以下の3つ。

  1. 踵が絶対浮かない事
  2. どこか一部だけが強く当たっている感覚がない事
  3. アウトソールの反りが、力を入れやすい足の反りと一致する事

これですね^^

何度も繰り返しますが、最も大事なのは、1番の踵です。

どこかが当たっている、少し緩い場合は、クロージャーの締め緩めで解決しますが、踵だけはシューズそのものの性能で決まってしまいます。

ここは妥協なきよう選んでいただければと思います^^

また、試着したときはあまり使わない「厚手のソックス」でサイズを出したせいで、家に帰って、よく使う薄手のソックスにしかえてみたら

あれ?シューズなんか緩くない!?

ということもあるあるなお話です^^;

厚手と薄手の両方の種類のソックスがあるのなら、試着の際は使用頻度が高い方のソックスで履くようにしましょう!

 

以上、参考になると嬉しいです^^

それでは今日も、ありがとうございました!

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