【2024第5戦】第39回シマノ鈴鹿ロードレース レースレポート

こんにちは、コウです^^

それでは今日も元気よくやっていきましょう!

本日のテーマはこちら。

 

【2024第5戦】第39回シマノ鈴鹿ロードレース レースレポート

こういうテーマでやっていこうと思います^^

去る8/24、25。

今年もシマノ鈴鹿ロードレースに参戦して参りました!

今年も早2/3が過ぎようとしていますが、年初から、いや昨年のシマノ鈴鹿終了後から今年のために、色んな準備を進めてきました。

機材も、フィジカルも、テクニックも、可能な限り全盛期を取り戻すようにしてきました。

成果を挙げられるか?

それを確かめるため、一層気を引き締めて臨んだ本大会。

どんな結果だったのか、そのレポートをお届けします^^

という事で、今回も結果だけでなく準備でやった事、過程、今後の課題なども色々書き連ねました。

ぜひ参考にしてみて下さい!

 


【参加カテゴリー:5周、3周、3周

参加したのは、土日それぞれ以下の通り。

  • 8/24:5周、3周
  • 8/25:3周

かつて走っていたカテゴリーです。

昔は日曜日に2種目出るのが恒例だったのですが、今年は元気な土曜日に2種目出る形で変化を付けてみました。

しかし、この選択が自らの首を絞めることになります。


【結果は?

まず、リザルトですね。

 

8/24

 5周:4位

 3周:15位

8/25

 3周:7位

 

でした。

残念なことに、表彰台にはギリギリ届きませんでした・・・。

入賞は10位までなんで、結果だけ見れば入賞二回とまあまあ嬉しいです。

しかし表彰台を狙っていただけに、私としては非常に悔しい結果でした。

 

正直、思うところは一つだけしかありません。

その一つが、私にとっては非常に辛く苦しい思いを与えてきますが、この壁を超えなければ来年の表彰台は無いと思っています。

それに付随して、来年に向けての改善点を全て書きます。

非常に長くなりますがお付き合いください。


【スタート前にやったこと

今回スタート前にやったことは以下の通り。

内容自体はいつもと変化ありません。

  • 開門前に現地入りする
  • 試走を念入りに行う
  • ウォーミングアップを念入りに行う
  • サプリメントを事前に補給する
  • アップオイルをしっかり塗り込む
  • 日焼け対策する
  • 暑さ対策する

順番に見ていきましょう^^

開門前に現地入りする

会場には、朝4:30までには着いていました。

家を出たのは3:45くらい。

そして前日、寝たのは9時です。

いつもより3時間は活動スケジュールを前倒ししています。

 

いくらなんでも早すぎないか?

 

そう思われるのも無理はありません。

ですが、シマノ鈴鹿はこういうものです。

なぜならシマノ鈴鹿は他のレースと違い、早朝6時から試走、7時過ぎに最初の種目が開催と、朝が非常に早いのです。

出走なんて分どころか秒単位で管理されています。

これだけタイトスケジュールなのは、種目数が非常に多いから。

私が出た土曜日の5周の部は7:47スタートだったので、試走がそのままアップになるほどのタイトさです。

 

で、これだけ早くからレースが始まるということは、人もそれに合わせて早くに大勢が集まります。

そうなると、ピットエリアの場所取りが始まるのです。

シマノ鈴鹿では抽選でチームオフィスを貸し切れますが、それにあぶれたり、そもそも応募していない人は、基本的にピットエリアにスペースを陣取る形になります。

見ていた限り、6時にはピットの大方が埋まっていた印象です。

そして当然ながら良い位置から順番に埋まってしまいます。

最悪小ぢんまりしたスペースでアップも出来ず、とりあえず座って待つだけ・・・、みたいな状況にもなりかねません。

 

ということで、いつも書いていますが、余裕を持った時間管理が最終的にレース中の精神的な余裕にも繋がりますので、早めに現地入りする事をお勧めします^^

試走を念入りに行う

初めて走るコースならば、必ず試走は念入りに行った方が良いです。

何度も参加しているシマノ鈴鹿ロードレースでも、私は試走で3周くらい走り込みます。

今年も3周走りました。

いきなり1種目完走してます(笑)

試走は路面状態、コースプロファイルに応じた体の適応性、機材の最終チェックなどなど、色んな箇所の最終チェックという意味合いがあります。

レース前のウォーミングアップにもなるので、試走は侮れませんよ^^

ウォーミングアップを念入りに行う

今回は、土曜日はアップ無し、日曜日はローラーでウォーミングアップです。

実走アップの内容は以下の通り。

  • 1周目 流し
  • 2周目 ペースが上がりやすい箇所で強度上げ
  • 3周目 2周目より20%落として走行

ローラーアップの内容は以下の通り。

  • ハイケイデンスダッシュ30-30sec 4本
  • スプリント6-54sec 2本

これだけです。

心拍数170を超えてくれば、良い感じです^^

サプリメントを事前に補給する

レースを走る前は、サプリメントを摂るようにしています。

その理由は以下の通り。

  • パフォーマンスの最大化
  • 筋肉の攣り防止

パフォーマンスの最大化は、なんとなく皆さんもご理解いただけるかと思います。

そして、筋肉の攣りを防ぐ目的でも、サプリメントの摂取は効果的です^^

筋肉って不思議なもので、一度攣ってしまうと、そのシーズン中何度も同じ部位を攣る事が多々あります。

その原因は、常に一部の筋肉にばかり負担をかけているなどが挙げられます。

そうなれば対策すれば良いだけなのですが、問題は、攣ってしまうところまでいくと既に筋肉には相当な負荷がかかっているという事です。

特にレース中の筋肉の攣りは、心理的な負担も大きいと思います。

 

私は昨年のシマノ鈴鹿ロードレースで、実際に脚攣りを経験しています。

最終周回のデグナー辺りで攣ったので、無理すれば完走できるからと、私はそのまま走り続けました。

そしてその脚で、別種目も走り切りました。

その結果、どうなったと思います?

1週間まともに歩けなくなりました。

よちよち歩きか、超歩幅を狭くして、ようやく歩けるってくらいには痛みが続きまして…(笑)

シマノ鈴鹿から2週間近く経って、ようやく再び自転車に乗ったり、ジムに行ける程度に回復しました。

しかしながら、本当に全ての動作が緩慢になり、動くこと自体が億劫になるほど辛い時期でした…。

ですので、もうそのような経験をしたくないため、レース前は特に脚攣り防止につながるサプリを摂取する様にしています^^

 

 

今回追加で買ったものとして、梅丹の「2RUN」を入手しています。

タブレットの定番ですね^^

これをレース前に飲んでいました。

アップオイルをしっかり塗り込む

先のサプリメントのお話と近いですが、これもパフォーマンスの最大化のために行います。

私自身が感じている、アップオイルの塗り込みによる効果は以下の通り。

  • 筋肉のしなやかさを少しでも上げる
  • レース中の疲労感を感じにくくする

特に筋肉のしなやかさは重要です。

ガチガチに固まった状態よりも、バネのようにしなやかに動ける状態の方が、筋肉は力を発揮しやすいです。

スプリントにおいても、全身に力を込めて固めるより、身体全体をバネのように動かせる方が速かったりします。

日焼け対策する

日焼けはスポーツをする人全ての敵です。

私自身、元々日焼け止めは好きではありませんでした。

花粉症の季節になると、日焼け止めの影響で肌がかぶれ、腫れてしまうためです。

なので、「顔がかぶれて痒くなるくらいなら日焼け止めなんか塗るか!」の精神で、学生時代を過ごしてきました。

大学3年の頃、友人に「アフリカ人」と比喩される事があるくらい真っ黒に焼けた時期もあります^^;

 

ただ、後々知っていくのですが、身体って少し焼けるだけでも、皮膚を通してダメージを負うんですね。

何故かというと、疲労の原因になる「活性酸素」が発生してしまうから。

活性酸素は、ロードバイクのようなエンデュランス系スポーツを行うと発生します。

メカニズムとしては、呼吸数が増え、筋肉や皮膚や内臓といった器官が活発に働く事で、活性酸素が発生します。

こいつは私達にとってあまり仲良くしたくない「疲労物質」の生成をしてきます。

という事は、日焼け止めしない時点でその人はスポーツしているだけなのに、

スポーツによる疲労 + 日焼けによる疲労

と、ダブルで疲れる事をしてしまっているのです。

皆さんも日焼け対策は念入りにされた方が良いですよ。

特に顔の塗り忘れは、サングラス痕が付いてパンダみたいになりますから^^;

暑さ対策する

今回は暑さを凌ぐため、保冷剤をしこたま持ってきました^^

それをジャージのポケットに入れ、脊髄を冷やします。

とにかく、身体をダイレクトに冷やせるものを身に付けることです。

ジャージの首後ろにポケットを付けて、そこに保冷剤を入れるのもありですね!

おかげで暑さにやられませんでした^^


【今回の目標

今回のレースで目標としたことは以下の通り。

  • 勝ちに行く

です。

正直何回も走っているコースなので、

  • どこでペースが上がるか?
  • どのくらいの速度で走るか?

は把握済です。

初めて出る人よりも、経験のアドバンテージがあるのは大きいです^^

それに、フィジカルも全盛期比で100%とは言いませんが、かなり走れるところまで戻せました。

 

加えて、機材も進化しています。

これが今年のシマノ鈴鹿を走り抜いたS5です。

後日インプレッション記事を上げますが、ずっと愛用してきたFOILよりも遥かに速いバイクです。

リアバックの剛性が少し柔ですが、スピードの伸び方がとかく凄まじく良いです^^

リムブレーキ版エアロロードを統べるトップバイクで出て、集団から千切れて終了・・・なんてオチは回避したいものです^^;

 

それでは、レースレポートです。

今回はYouTubeによるライブ映像がありますので、スクリーンショットも交えてレポートします。


【8/24 5周の部

いよいよ注目の1種目目のスタートです!

 

・・・が、スタートしてすぐに上り始めた時点で、嫌な感触が。

上りが異様にしんどい。

終始感じていたのは、上りの重ったるさ。

AACAで感じた、S5とのむラボの軽快さが微塵もありません。

これはまずい・・・。

頭によぎったのは、この四つの要因。

  • クランク長を短くしたこと
  • スプロケットの歯数不足
  • リアホイール剛性
  • 体重

シマノ鈴鹿の2週間前、クランク長を170ミリから165ミリへ短くしました。

これにより、平地で更に加速したいシーンなどでは、一気に回転を上げてペースアップできる乗り方に移行したわけです。

平地はそれで良かったのです。

 

ところが、トルクをかけたいシーン、例えば鈴鹿サーキットのあらゆる上り坂など、元々トルクで押していくペダリングと全く合致しません。

ギアを軽くすればするだけ、脚が回らずどんどん失速してしまいます。

 

そのギアも、ローが25Tまでしかない漢ギア仕様。

昔はこれで良かったのか、その当時は170ミリクランクだったのか、そもそもチェーンリングを変えなかったのがまずかったのか・・・。

今となっては定かではないですが、確実に言えることが一つ。

短いクランクと漢ギアの組み合わせで、シケインの上りで脚がパンパンになってしまいました。

超一大事ですよ。

そもそも移行期間2週間は短すぎました。

あの「タディ・ポガチャル」だって、元々172.5ミリだったのを、昨年のツールドフランスさいたまクリテリウムからずっと慣らし期間を経て165ミリへ完全移行し、今年のジロデイタリアとツールドフランス総合優勝に繋げています。

最近は歯数も54-40Tや55-42Tと、トップスプリンター並のチェーンリングを総合系選手も使っています。

加えて短いクランクを使うって、どう考えてもトルクが無いと持たない気がするんですが・・・どうやって乗り切っているんでしょう。

乗り込んでいるプロですら、それを実践の武器にするには最低半年は必要なわけです。

 

閑話休題。

当たり前ですが、そんな脚でシケインの上りやダンロップコーナーの上りをこなせるはずもなく、さらに脚を削られていきます。

シケイン越えていきなり50キロの速度・・・こんなにハイペースなシマノ鈴鹿は初めてです。

打って変わって、平地の巡航や下りに入ると、S5の本領が発揮されます^^

異常なほどスピードが伸びます。

平地は加速させる時に重さが目立つのでアレですが、下りはペダルを止めてエアロフォーム取るだけで前に勝手に追いつきます。

空力にステータスを振りまくったフレームは素晴らしいですね。

S5に変えて心底良かったと思った瞬間です。

 

そんな感じで、スプリント賞の争いで集団からふるい落とされかけたり、何度も千切れそうになりながらも、4周目にはペダリングの仕方をようやく掴み、なんとか5周目の終盤まで残れました。

昨年の両脚ふくらはぎ攣りから1年、ようやくここまで戻ってこれました。

YouTube動画を使用させていただいてますので、宣伝しておきます。

「3stacks team」様の動画から引用しております。

右側の青色ジャージが私です。

前に上がっている最中ですね。

S字コーナーを下り切り、2-1コーナーへ入ります。

スプリントの位置取り中。

ただ、あまりに後ろ過ぎました。

1コーナーへの入りで、既に10何番手くらいの位置からスタート。

落ちてくる人の間を縫って前へ上がろうと踏み込みます。

でも先頭はこんな位置に。

私は赤丸の位置。

めっちゃ後ろです。

青丸の方が優勝者。

凄く良い位置から飛び出していかれました。

 

この位置からでも追い込める、持ち前の捲り戦法で、いざスプリント勝負!!

 

 

その瞬間でした。

左のふくらはぎがピキりました・・・。

毎度シマノ鈴鹿のスプリント勝負で、ふくらはぎを攣っています(笑)

しかしクランクが短いので、回転で上げていくおかげで一発一発の踏みの力は弱いから、攣っていてもなんとか加速できます。

この脚で回りに付いていったら、ゴール前で脚が完全に動かなくなると考えて、「残り200m」の看板まで我慢。

看板が見えた瞬間に、加速開始。

右側でダンシングしているのが私。

優勝は見込めなくとも、表彰台には届きたいので、必死でもがきます。

踏み込むたびに左ふくらはぎに鋭い痛みが走り、ペダリングがカクカクしますがお構いなし。

 

で、実はこの視点からだと、青丸の方が見えていなかったのです。

死に物狂いで踏みまくって、先頭の二人を捉えた時、二人の更に左側にもう一人影が・・・。

まだゴールラインは越えていませんが、その影が見えた時、私のスプリントは実質終わりました。

気づいた時には何車身も差を空けて、ゴールされていたのです。

それでもまだ2位3位争いが残っている!

ところがここで痛恨のミス。

あろうことか、スタートラインの赤い線をゴールラインと見間違え、踏み止めてしまったんです。

手前の白い線で、ダンシングを止めてしまったのです。

そこを越えてからゴールがまだ先な事に気づき、慌ててハンドルを投げる!

2位は無理でも、3位なら!!!

結果はご覧の通り、競り負けました。

この差ですよ。

記録上は時間にして0.01秒。

16センチ、車輪1/4の差で届きませんでした。

これが勝負の世界というのを、痛感させられましたね。

表彰台を争うギリギリの勝負所で、

  • ゴールラインを見間違える
  • ゴール目前で踏み止めた

これは私のスプリント史の中でも、一生心に残る傷になります。

忘れる事は片時も無いでしょう。

そして痛むふくらはぎを庇いながら、ピットに戻ったのでした・・・。

 

でも逆に考えると、ふくらはぎが故障しながら、あんな後方からスプリントを始めて表彰台目前まで上がってこれたのです。

そう思うと、かなり健闘した方ではないか?と自分では思っています(笑)

 

ちなみに優勝者は、競輪学校の受験生でした。

身体の大きさも然ることながら、最後1コーナーの加速が本当に異常に速かったですね。

リッターカーや軽ターボのフルスロットルくらいの勢いで離れていったので、まず私の加速力では追いきれません。

競輪選手を目指す方のスプリントを見れたのは、運が良かったと思います。

本当に天晴です。


【8/24 3周の部

痛むふくらはぎを庇いながら走った、2種目目「3周の部」

5周の部完走から2時間後に出走します。

周回数が少ないから安心かと思いきや、意外とガンガンペースが上がります。

インターバルの多さで言うと、5周より厳しい展開が多いのが3周です。

そんなドンパチ合戦に、負傷兵が行く・・・。

 

あ。

ふくらはぎの攣りは、塩タブレットとOS-1を飲んで、なんとか回復させました^^;

持ってきてて良かった本当に・・・。

 

 

さて、既にサーキットを8周走っていますので、かなり脚に張りを感じています。

特に上りの重ったるさで、もう脚が走り始めた瞬間から限界が近い・・・。

重い脚をなんとか回し、必死に集団に食らい付きます。

ですが、3周目のホームストレートで既に集団最後尾。

かなりいっぱいいっぱいでしたが、シケイン越えてからのストレートで挽回。

でも、流石に脚が持ちませんでした。

加えて、前走者が急ブレーキをかける危険なシーンにも遭遇しました。

ブレーキ操作に対応したため、リアタイヤにはブレーキ痕が付いてしまいまいた。

パンクしないか冷や冷やしましたが、問題なし。

S字でスプリントに向けて位置取りしようと思ったのですが、前に上がる力が出せない・・・。

そのまま流れでスピードを維持し、15位でゴール。

流石にまだ戻り切っていない身体で、昔のように2種目出るのは難しかったです。

 

ちなみにゴール後に知りましたが、私の組にユーチューバーが混ざって走っていたらしいです。

 

 

以上で、1日目終了です。

ふくらはぎを庇いながら帰路についたのでした。


【8/25 3周の部

1日目の反省をなんとか活かしたいため、急遽機材を変えました。

クランク長をまた170ミリに変えました。

スプロケットはそのままです。

上りをしっかり走れていた時の長さで、リベンジを図ります。

昔は大学から最低限の機材を持ってきたので、こんなことできませんでした。

家に帰れる人の特権ですね^^

 

 

しっかりマッサージとストレッチを行い、迎えた二日目の3周の部。

170ミリクランクに変えたおかげで、上りは少し走りやすくなりました。

しかし、そもそもペースが速く、脚の疲労回復が追いついていないのか、やはり踏みたくても踏めないシーンがちらほら。

またしてもホームストレートの上りとシケインで何度も遅れそうになりながらも、辛くも集団に残ります。

やっぱり上りがあるコースは、回せる範囲で長めのクランクが適切だなと感じます。

 

ただ、この日は大逃げが決まってしまいました。

2人で1分近く独走され、ゴールスプリントはいきなり3位争いから。

昨日の5周優勝の方がいたので、その方の番手につけたまま1コーナーを抜けていきます。

が、スプリントになったら、あの強烈な加速を見せつけられました・・・。

トップスピードはあまり伸びていかないようですが、そこまでの急加速が本当に自動車。

でもこちらもスプリンターの端くれです。

何とか食らい付こうとシッティングで踏み増した、その瞬間。

リアタイヤが右へ滑りました。

タイヤが外れたかのような感触で、冷や汗かくどころか、スプリントに向けての平常心を完全に失ってしまいました。

あまりにショックで、戦意喪失です・・・。

でももがいて、最後は7位でフィニッシュ。

一応入賞圏内に潜り込めましたが、なんだか不完全燃焼なレースに終わりました。

 

以上、レースレポートでした。


【大一番のレースを終えて

以上で、目標としていたシマノ鈴鹿ロードレースは完全に終了となります。

結果は2/3で入賞、そして表彰台まであと一歩!というところまで来れました。

目標達成とはいきませんでしたが、過程を考えると上々の出来だったと思います^^

 

昨年の、あの地べたを這うほど苦しかった悲惨な結果から、早一年。

シマノ鈴鹿を意識してまともにトレーニングを始めたのが半年前。

堺浜クリテリウムの1ヶ月前からです。

私もサラリーマンの例にもれず、フルタイムで働き、時には帰宅が23時を回る、そして土曜日も仕事という日もある生活をしています。

日曜日は家庭の用事もある中で、本当に自転車のために使える時間は有限であり、少なくなったとひしひしと感じています。

事実、今年の実走距離はシマノ鈴鹿の直前で、たったの1480キロしか走っていません

そしてその殆どが、単独走行です。

全盛期は、7月末時点でこの3倍の距離は走っていました。

仲間も大勢いました。

それでもしっかり走れる脚をある程度取り戻せたのは、偏にパワーメーターとトレーニング内容の中身によるところが大きいと思います。

 

一つ確実に言えることは 来年確実に結果を出すために、今から準備をする です。

よりステップアップを図るには、本当に少ない時間の中で、何をしていくか?が重要になります。

このままトレーニング強度を徐々に上げる、昨年より走る時間を少しでも伸ばす。

レベルの高いレースに出る回数を増やす、グループでのトレーニングライドを増やす。

昔やっていたことをブラッシュアップして、今年よりもっと回数をこなすことですかね。

幸い、会社がマイホームから自転車で通えるギリギリの距離(片道50キロ)にあります。

平日1回は自転車で通うのもありかもしれません。

朝8時までに着かなければならないタイムトライアルみたいなものです(笑)


【機材を変えてみる

来年のシマノ鈴鹿に向けて、ギア比の見直しをしています。

変えたいと思った理由は、スピードの変化に対して歯数変化が全くかみ合っていませんでした。

まず11-25Tでは、上りから平地に入る境目で、リアの変速回数が多くなります。

今回は両日とも、「アルテグラR8000」の11-25Tスプロケットを使いました。

重量232グラムと軽量なのは良いんですが、

  • シケインから130Rにかけてのストレート
  • ダンロップの上りを越えた先

主にこの二ヶ所で、「今何のギアに変えたっけ!?」って思うくらい、とにかく変えまくってました。

もちろんクロスレシオは細かな速度変化に対応できるというメリットはあるんですが、現実問題として1T刻みが活きる歯数はチェーンリングの大きさと密接に関係します。

今回使用したアウター52Tや、1T上げて53Tでシマノ鈴鹿のスピードレンジを考えると、ほぼ16T~14Tの領域になります。

17Tより軽いギアは平地では出てきまえん。

そして、基本的に集団にいると重いギアで呼吸を整える動きをします。

軽い方のギアはほとんど出番が無くなるのです。

 

次の理由として、アウターチェーンリングで全部の坂をこなせるようにしないと、変速に意識を取られて集団に上手く残れません。

一番苦しめられたのが、ホームストレートからシケインにかけての上りでした。

11-25Tのギア構成は、

11-12-13-14-15-16-17-19-21-23-25

となっています。

ギアをフルで使いましたが、シケインは25Tでも上り切るのが辛かったですね。

ギアの変速って難しくて、ケイデンスが下がったところから1枚軽くするよりも、ケイデンスを上げてから1枚重くする方が、脚の負担は少し軽減されます。

ペダリングのケイデンスによる慣性が働きやすいから、少し重くなっても勢いで回せる範囲が出るからでしょう。

なので、

  • 11-28T  11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28
  • 11-30T  11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30

に切り替えてあげれば、アウターでもケイデンスで対応可能な範囲で上れるようになるでしょう^^

 

それから、タイヤですね。

二日目の3周の部で、スプリント前の位置取りでリアタイヤが滑りました。

普通ならタイヤ側のグリップ不足などを疑う場面なんでしょうけど、今回の場合別にタイヤが悪いわけでは無いんです。

そもそもVELOFLEXの「RECORD」ってタイムトライアル用のタイヤです。

ビットリアの「CORSA SPEED」と同じ部類で、転がり抵抗にはチューブラータイヤの中でも抜きんでて良いです。

一応皆さん大好きなタイヤの転がり抵抗を調べているサイト「BRR」によると、グリップ力も高い部類に入ります。

では、なぜ急にグリップを失ったのか?

 

問題は、おそらく空気圧にあります。

サーキット路面は平滑で、しかも雨でも自動車レースでタイヤがグリップするように、粗目のアスファルトで舗装されています。

おかげでロードノイズが凄いです(笑)

そういった理由から、ギリギリまで転がり抵抗を下げたかったため、8/25は25Cの上限空気圧である9barまで入れました。

しかし、8/25は前日と打って変わって、晴れ間が多かったです。

それにより路面温度と気温が高くなり、さらにタイヤの内圧が上がってしまい、タイヤの上限空気圧を越えてしまい、グリップ限界が下がったのではないかと考えられます。

あとは体重69kgに対し、単純に入れ過ぎたのでしょう。

 

ちなみに8/24は8.5barで抑えていました。

天気も曇りがちで、内圧の上昇を気にするような天気ではありませんでした。

なので一度も滑らなかったのかもしれません。

 

空気圧管理、難しいです。

試走でもこんなペースで走りませんから、気づきませんでした。


【機材情報

今回のレースを走り抜いた機材をメモします。

  • フレーム:CERVELO S5 MY18 48サイズ
  • ホイール:前VISION METRON55 SL TU、後のむラボホイール2号 TU
  • タイヤ:VELOFLEX RECORD 25C 9.0bar
  • ハンドル:ZIPP SL88
  • ステム:GIANT CONTACT SLR 130mm/8deg
  • サドル:BONTRAGER VERSE SHORT ELITE
  • メインコンポ:シマノ アルテグラR8000、MAGENE PES-P505 170mm
  • ギア関係:R9100 52-36T、R8000 11-25T
  • ペダル:シマノ PD-R8000 +4mm
  • シューズ:SPECIALIZED
  • クリート:シマノ 赤
  • ヘルメット:S-WORKS

【まとめ】

最後に、まとめ行きましょう!

今回のテーマは以下の通り。

【2024第5戦】第39回シマノ鈴鹿ロードレース レースレポート  でした。

そして、本稿の結論は

過程を考えると上々の出来、来年こそリベンジ!

これですね^^

昨年、脚攣りでシマノ鈴鹿を完全に棒に振ってしまってから、どうしたら全盛期の速さを取り戻せるか考えてきました。

結果的にはその領域まで戻しきれませんでした。

改善の余地はあれど、限られた資金、時間の中で、できる限りの事は尽くしました。

しかしながら、上にはもっと上がいます。

その高みにいくのが、今後一年間の新たな目標です^^

 

9月は結婚式を控えていますので、レースは無し。

次戦は10月、キナンAACAになります。

 

以上、参考になると嬉しいです^^

それでは今日も、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です